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SS系を倒して穴をあける馬は?

  • 2009年10月12日(月) 23時49分
 ブエナビスタの牝馬三冠がかかる秋華賞は、他の有力馬の多くもSS系である。

 ただ、SS系は秋華賞と相性が良くない。SS直仔の時代は相当に相性が悪く、後継種牡馬の時代になっても「良い」とまでは言えない。

 まあそれでもブエナビスタは「強さで解決」という結果になるのかもしれないが、穴党としてはせめてヒモに人気薄の非SS系が絡んで好配当になってほしいところである。

 さらに、万が一ブエナビスタが消えた場合の超高配当にもアプローチしたい……ということならば、適性の面から「SS系とは逆」という馬を見極めておく必要がある。そこで今回はこんな調査をしてみた。

1.99年以降、今年の4回中山までを対象期間とする
2.SS系の1番人気馬が4着以下になった芝のレースにおける種牡馬系統別成績を調べる
3.同じものの、芝2000mのみについても調べる

 まず2の、芝全レースを対象に見てみたところ(飛んだ1番人気馬そのものは取り除いて考える)……結局「別なSS系馬」が強いという切ない結果が出た。

 ただ、これでは穴狙いにならないので、一応他系統だけで見てみると、プリンスリーギフト系、グレイソヴリン系、サドラーズウェルズ系が良く、ヌレイエフ系、ストームバード系、リファール系と続く。悪いほうは、主だった系統ではミスプロ系やニジンスキー系である。

 3の2000m限定バージョン。こちらは他のSS系がカバーする割合が低くなっている。良いのはヴァイスリージェント系、ロベルト系、サドラーズウェルズ系、リファール系。ニジンスキー系はここでも良くない。

 今回サドラーズウェルズ系の登録馬はいないが、ヴァイスリージェント系、ロベルト系、リファール系はいる。SS系の良さが生きない展開になると読むならば、穴候補はここから探すことになるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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