ブエナビスタの牝馬三冠がかかる秋華賞は、他の有力馬の多くもSS系である。
ただ、SS系は秋華賞と相性が良くない。SS直仔の時代は相当に相性が悪く、後継種牡馬の時代になっても「良い」とまでは言えない。
まあそれでもブエナビスタは「強さで解決」という結果になるのかもしれないが、穴党としてはせめてヒモに人気薄の非SS系が絡んで好配当になってほしいところである。
さらに、万が一ブエナビスタが消えた場合の超高配当にもアプローチしたい……ということならば、適性の面から「SS系とは逆」という馬を見極めておく必要がある。そこで今回はこんな調査をしてみた。
1.99年以降、今年の4回中山までを対象期間とする
2.SS系の1番人気馬が4着以下になった芝のレースにおける種牡馬系統別成績を調べる
3.同じものの、芝2000mのみについても調べる
まず2の、芝全レースを対象に見てみたところ(飛んだ1番人気馬そのものは取り除いて考える)……結局「別なSS系馬」が強いという切ない結果が出た。
ただ、これでは穴狙いにならないので、一応他系統だけで見てみると、プリンスリーギフト系、グレイソヴリン系、サドラーズウェルズ系が良く、ヌレイエフ系、ストームバード系、リファール系と続く。悪いほうは、主だった系統ではミスプロ系やニジンスキー系である。
3の2000m限定バージョン。こちらは他のSS系がカバーする割合が低くなっている。良いのはヴァイスリージェント系、ロベルト系、サドラーズウェルズ系、リファール系。ニジンスキー系はここでも良くない。
今回サドラーズウェルズ系の登録馬はいないが、ヴァイスリージェント系、ロベルト系、リファール系はいる。SS系の良さが生きない展開になると読むならば、穴候補はここから探すことになるだろう。