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敢えて例外を狙う!?

  • 2009年12月01日(火) 12時00分
 データ派というのは当然のことながら過去の傾向をもとに馬券を買うのだが、傾向に従順であったほうがいいケースもあれば、「例外」に泣かされるケースもある。

 傾向を下手にアレンジしないほうがよかったという好例が先週のジャパンCだ。過去10年の傾向は日本馬有利、その日本馬は前走でGI・GIIの4着以内馬が連対馬のほとんど(例外は天皇賞・秋2番人気6着だったアドマイヤムーンとハーツクライ)であった。これでいくと09年の該当馬は4頭のみであり、そのうち3頭が1〜3着を占めている。

 ではいつも傾向通りに買えば当たるかというと、そうでもないのは皆さんよく御存じの通りである。例外に泣かされることは多い。

 例外はなにしろ例外なので予測しようがないとも言えるのだが、一方で「こういう例外って、確かにある」というケースもある。後者を先読みして当ててみようというのが今回の試みだ。

 JCダートの日本馬を振り返ると、馬券に絡んできた日本馬のべ25頭のうち、20頭までは前走で1〜3着だった。

 ただ、ダートはステップレースが豊富なので、この好走組を対象にすると該当馬が多くなってしまう。そこで「例外」の方に注目してみよう。

 例外5頭のうち2頭に共通する流れがある。

 05年2着のシーキングザダイヤ、08年1着のカネヒキリはいずれも前走は大敗だが前々走がGI連対。さらにそのレース以前にもGI連対経験があった。

 今年このパターンにあてはまるのはサクセスブロッケン。武蔵野Sが10着とかなりの大敗だし、人気になるタイプ+去年このレースで大敗と悪い条件が揃いすぎているような気もするのだが、「例外を先読みして狙う」という趣旨にはぴったりとあてはまってくる馬である。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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