先週、阪神ジュベナイルFにおけるキャリアと成績の関係について考察し、「負けてでもキャリアを積むということに意味は少なく、少ないキャリアで出走にこぎつけているほうがよい」というようなことを書いた。
阪神JFの場合、08年までの10年間でキャリア5戦以下(地方での出走歴を含まず)の馬しか馬券に絡んでいなかったのだが、先述した内容を書いた途端に上限であるキャリア5戦のアニメイトバイオが2着してしまい、コラムとしてはビミョーな結果となってしまった。
そこで意地になって……というわけではないのだが、朝日杯についても同様の調査をしてみたいと思う。
まず、過去10年に朝日杯で馬券に絡んだ30頭を、キャリア(やはり地方での出走歴は含まず)で分類すると以下のようになる。
キャリア1戦 1頭
キャリア2戦 7頭
キャリア3戦 7頭
キャリア4戦 10頭
キャリア5戦 3頭
キャリア6戦と8戦 各1頭
ざっと見た感じでは、阪神ジュベナイルFよりキャリアが多い傾向に見える(先週のコラム参照)。
では、それぞれのキャリアの総頭数に対する割合ではどうか。
キャリア1戦 0.2000
キャリア2戦 0.2593
キャリア3戦 0.1591
キャリア4戦 0.2564
キャリア5戦 0.1111
キャリア6戦 0.0909
キャリア8戦 0.2000
(ちなみにキャリア7戦は該当1頭のみ)
キャリア2戦と4戦、ふたつ山ができてしまっているので先週ほどきれいな傾向は導けない。ただ、それでもやはりキャリアは少なく、つまり敗戦が少なめのまま来たほうが良いことは分かる。さて、今週はどんな結果になるだろうか?