有馬記念が行われる中山芝2500mは、スタートしてすぐコーナーとなるコース形態から内枠有利・外枠不利だと言われる。
あまりに基本的な競馬格言の類なので具体的な数字について確認する機会は無かったが、今回思い立って調べてみた。
1999年以降の枠番別成績を調べた結果は次の通り。
※各項目、枠番、勝率、連対率、単回収率、複回収率
1枠、[9.4-16.7/91-99]
2枠、[10.3-20.0/105-78]
3枠、[7.4-16.0/30-81]
4枠、[9.4-17.8/63-63]
5枠、[9.6-19.3/51-75]
6枠、[7.5-16.5/70-64]
7枠、[6.9-14.2/68-51]
8枠、[7.1-14.2/116-72]
やはりうっすらと内枠有利という感じだろうか。8枠の単勝回収率がプラスになっているが、これはレオリュウホウの日経賞(単勝19390円)がかなり効いているもの。それを除くと、「穴が出るなら内から」という傾向が見てとれる。
この枠順によるバイアスには、さらに追加的な傾向がある。
有馬記念の行われる12月は、この内枠有利の傾向が他の時期に比べて若干ではあるが強く出ている。よって、有馬記念(および同距離のグッドラックハンデ)ではこの傾向を意識しておく価値があるだろう。
もうひとつ、内枠からの競馬は、追込馬にとってはマイナスになるということである。1、2枠から追い込みに回った馬の成績は対象期間内で[0-1-3-72]。追い込みにはペースについていけない馬もカテゴライズされるのでデータが悪く出るのは普通だが、それにしても好走馬が少ない。好位置をとってこその内枠だと言えよう。