スマートフォン版へ

前走重賞人気薄好走馬をどう扱う?

  • 2010年01月12日(火) 12時00分
 特別登録が出た直後のグリーンチャンネルなどを見ていると、どうやらアドマイヤテンクウがそれなりの人気を集めそうである。

 私自身、POGで推した馬(赤本ドラフト2位)なので嬉しいことではあるのだが、一方でちょっと不安な面もある。

 ラジオNIKKEI杯では上がり最速をマークしての5着。レースの流れとしてはむしろ向かない方向性(上がりが速い)だっただけに、評価できる一戦ではある。

 ただ一方で、かなりの人気薄だっただけに、もう一度同じレベルの競馬ができるのかどうかが不安でもあるのだ。

 アドマイヤテンクウは前走時10番人気・単勝66.1倍だった。では過去の京成杯で、前走重賞で人気薄だった馬は馬券に絡んでいるのだろうか?

 過去10年でいうと、前走重賞10番人気以下から京成杯で3着以内した馬はいない。しかし、紙一重の9番人気組からは、ナカヤマフェスタが昨年2着している。

 ただそのナカヤマフェスタは、前走が9番人気といっても東スポ杯1着。レベルが高いと言われるラジオNIKKEI杯だからといって、「5着でもアリ」としてしまうべきかどうかは、引き続き悩ましい。

 一方で強調材料もある。京成杯は1勝馬も多いせいか、前走で重賞の掲示板に載っていた馬というのはやはり強い。過去10年で9頭が出走し[3-4-0-2]。これだけを取れば、黙って馬連の連軸にもできる。

 ちなみに、今回はもう1頭「前走重賞で掲示板」という馬が登録している。レッドスパークルだ。

 東スポ杯3着の同馬だが、その東スポ杯時は9番人気・単勝36.6倍のオッズ。しかも道中後方というところまで含めて、アドマイヤテンクウと似ている。

 この2頭まとめて買うか、まとめて消すか。そこが京成杯予想の分かれ道になりそうだ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング