今年のフェブラリーS、ファンを悩ませているのが「芝馬をどうするか問題」だろう。そんなネーミングであるかどうかは別として、いままで芝ばかり走ってきた馬の扱いは悩ましいところである。
単純にデータで斬るならば、芝から来た馬は全否定したいところだ。
ジャパンCダートも含めた中央のダートGI過去全レースにおいて、前走が芝であった馬の成績は[3-0-2-37]となっている。
馬券に絡んだのは、
・アグネスデジタル
・イーグルカフェ(2回)
・グルメフロンティア
・トゥザヴィクトリー
の4頭・のべ5回であり、芝しか使われてこなかった馬はトゥザヴィクトリーしかいない。
一方で、キングヘイローは初ダートなのにフェブラリーSで1番人気になり13着と大敗している。ローエングリンは若い頃に一度ダートの経験があったが、ジャパンCダートでは3番人気13着。先述したトゥザヴィクトリーも、2度目のダート替わりとなった02年のフェブラリーSでは4着と敗れている。
それだけではない。バトルライン、ユートピア、アドマイヤドンといったダートの実績馬も、芝を挟むとレース勘がおかしくなるのか、その後のダートGIで予想外の大敗を喫している。
ちなみに、中央のダートGIIにおける前走芝組の成績は[1-1-1-18]。ヤマトマリオンが東海Sで激変した例はあるが、一方で人気を裏切った馬もおり、やはり強調材料とは言えない。
今回は芝からの転向組が多いのでどれか1頭くらいが馬券に絡んでしまうという可能性もあるが、個人的には全部嫌ってみようかと思っている。仮に買うとしても、押さえ中の押さえという感じで、重い印を打つことは考えにくい。