今年の高松宮記念はセイクリッドキングダムを本命にすれば当たるから楽チン……と思っていたら、まさかの来日中止。事情が事情なので仕方ないが、予想のほうは日本調教馬だけで一から考えなおさねばならなくなった。
そこで私が引っ張り出してきたのが、「高松宮記念は5歳馬が強い」という切り口である。
高松宮記念がいまの時期に移ってからちょうど10回レースが行われたが、年齢別成績を取ると5歳馬が連対率24.0%でその他の年齢は平均6.2%と、極端な差がついている。
今年は5歳馬の登録数が少ないので、この切り口が正しいとすれば、予想は楽になる。ただ、この時期は5歳馬が旬、とする根拠がこれで十分かどうかは分からない。
そこで、さらに調べてみた。まずは、高松宮記念を除く1〜3月・古馬重賞・芝1000〜1400mの00年以降における年齢別成績。今年すでに終了したレースも含むので、該当レース数は27レースとなる。
その連対率は、
4歳 9.9%
5歳 22.8%
6歳 10.0%
7歳以上 10.5%
で、高松宮記念を含まずとも、似た傾向が出ている。
続いて、3月になってからの高松宮記念に複数回出走し、そのうちのいずれかで馬券に絡んだ馬について、年齢別成績を調べてみた。
着度数で示すと、
4歳 [1-1-1-4]
5歳 [5-3-2-2]
6歳 [1-1-2-6]
7歳以上 [0-1-1-8]
5歳馬が3着以内10回・4着以下が2回ということは、「5歳で馬券に絡まず、他の年齢で絡む」というケースが非常に少ないということである。その逆もある程度期待できるとすれば、やはり「5歳スイートスポット説」にはある程度こだわってもいいのではないだろうか。