桜花賞の登録馬を見渡してひとつ気付いたことがある。
今年の登録馬で負けなしなのはアグネススペクトルだけ。ただし2勝馬なので出走枠には入れない。
ならば連対率100%で出走枠に入っているのは……というと、アプリコットフィズ1頭しかいない。
過去にこのような年があったのか調べてみると、過去10年では08年が連対率100%馬1頭のみ(トールポピー)。02年はゼロだった。
02年はアローキャリーが勝って13番人気・7番人気・1番人気での決着。08年はレジネッタが勝って12、15、5番人気の決着だった。
安定株がいない年は荒れるのか!? ということで、さらに10年調べてみた。
95年(ダンスパートナー)、98年(ロッチラヴウインク)、99年(スティンガー)は連対率100%馬が1頭ずつ(ライデンリーダーのようなカク地馬、および中央入り間もないマル地馬は連対率100%馬に含めない)。97年はゼロだった。
結果は、95年が7、3、2番人気、97年は1、2、8番人気、98年は3、4、9番人気、99年は4、2、5番人気での決着。97年と99年がなければ「連対率100%馬が少ない年は荒れる」と言いたいところだが、正直微妙なところだ。
では反対に、連対率100%馬全体の桜花賞における成績は、ということを見てみよう。2戦1勝・2着1回というようなケースまで含めて、連対率100%で桜花賞に臨んだ馬は過去20年で57頭。7番人気以下だった10頭は馬券に絡んでいないが、それを除くと、[10-8-7-22]で回収率は単98%・複99%。ぎりぎりプラスにはなっていないが、さすがに優秀な成績という印象。アプリコットフィズを買おうと思っている人にとっては心強いデータだ。