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穴党のための皐月賞対策

  • 2010年04月12日(月) 23時50分
 皐月賞は、ヴィクトワールピサの一本かぶりで行われそうな情勢だ。

 本命党の人を無理に止めるつもりはないが、皐月賞はディープインパクトが勝ったあと、4年連続で1番人気馬が連を外している。

 そして、その4頭はいずれも弥生賞勝ち馬。穴党としては、この流れに乗って別な馬を攻めたいところだ。

 弥生賞で良かったはずの馬が、皐月賞本番で負ける。その背景には、当該馬の位置取りが弥生賞の時よりも後ろになるという構図がある。

 通過順は上が弥生賞、下が皐月賞。カッコ内はそれぞれの頭数。

ロジユニヴァース
1-1-1-1(10)
7-6-6-5(18)

マイネルチャールズ
2-2-2-2(16)
9-9-8-6(18)

アドマイヤオーラ
6-6-6-5(14)
16-15-13-12(18)

アドマイヤムーン
9-9-8-8(10)
13-15-12-12(18)

 ちなみに、皐月賞で2着はしているが同じく弥生賞・1着からの1番人気だったコスモバルクも、弥生賞が2-2-2-2、皐月賞は6-7-4-5だった。

 位置取りが下がる原因のひとつは単純に頭数が多いことだが、弥生賞より皐月賞のほうがペースが上がることや、人気になることで慎重に競馬を進めすぎることも影響しているのではないかと思う。

 ペースが上がるのだから後ろから行って正解とならないのが競馬の面白いところで、それまで瞬発力で好走していた馬が持久力を要求されることも敗因になっていくのだと筆者は推測している。

 ではその代わりに好走するのは……具体的にどれを取るかは週末まで考えたいが、もちろんスプリングS組と若葉S組、そして弥生賞組の別馬が来るとしたら「弥生賞での上がり順位が4位以下の馬」が過去の例では来ている。ただ今年は弥生賞組の残り2頭が当時の上がり2、3位馬の予定。そう考えると、「荒れるなら弥生賞組全滅」もありうる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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