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天皇賞・春の1番人気は……

  • 2010年04月27日(火) 12時00分
 ドリームジャーニーの回避が決まったことで、天皇賞・春に出走するGI馬はマイネルキッツだけになった。

 そのマイネルキッツが1番人気になるかというと微妙なところで、フォゲッタブルが1番人気に推されるような予感もある。

 天皇賞・春における、GI勝ちの無い1番人気馬。昭和からの競馬ファンならば、悪い予感のするところである。スダホーク、スルーオダイナ、エアダブリン……それぞれステイヤーとしての資質はあったはずなのに、連対もできなかった。

 ここで改めて、GI実績別の天皇賞・春における1番人気馬成績(グレード制導入の1984年以降)を整理してみよう。

1.複数のGI勝ちがあった馬
[5-3-0-1]

 唯一連を外したのは、92年のトウカイテイオー(5着)。

2.1つだけGI勝ちがあった馬
[4-0-3-2]

 勝った4頭はいずれもその後もGIを勝っている(メジロマックイーン、ビワハヤヒデ、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー)。反対に負けたのべ5頭はその後もGIを勝っていない(ホリスキー、シルクジャスティス、ナリタトップロード、アサクサキングス2回=現役)。

3.GI勝ちの無かった馬
[1-0-2-5]

 唯一の連対(優勝)はタマモクロス。

 ドリームジャーニーがいなくなった時点で、1.の候補馬はいなくなった。

 マイネルキッツが1番人気になった場合、勝てば将来さらにGIを勝てる可能性が広がり、負ければもうGIを勝てないということになる(あくまで先述の傾向通りとした場合)。

 他の馬が1番人気になった場合、穴党としては蹴飛ばす余地が出てくる。このジンクスを跳ね返すには、タマモクロス級のポテンシャルが必要ということになる。

 あくまでたかだか合計26回の傾向をもとに私が勝手にまとめただけだが、結果+未来はどうなるだろうか?

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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