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巴賞の結果をひっくり返して

  • 2002年07月16日(火) 00時00分
 今週は函館記念。函館記念で本命狙いという人はなかなかいないことだろう。「ここまでみんなが穴狙いだと、いい加減本命サイドのオッズがおいしいのでは」ということも毎年言われているが、結果としてそのおいしさにありつけたケースは無いというのも事実である。

 しかも、今年は3連複が導入されたというタイムリーさもある。どうせなら、とてつもない穴狙い3連複馬券を買ってみたいところでもある。そこで、馬連導入後の10回のうち、馬連が万馬券になった8回について、3着まで含めた人気順を再確認しておきたい。

年度 1着  2着  3着
92年 13*  6  5
93年 11☆  7☆ 8☆
95年  4☆ 12☆ 7☆
97年  2  14☆ 10☆
98年  9☆  5  1☆
99年  6* 10  16☆
00年 14   7* 2☆
01年  9☆ 14☆ 10☆

 *をつけたのは前走が条件戦だった馬、☆をつけたのは前走が函館芝1800mのオープン(開催順序が札幌→函館だった時期の、道新杯を含む)だった馬である。

 七夕賞のように、条件クラス→オープンの壁が薄すぎて荒れてしまうタイプの重賞もあるが、函館記念については、それほど同種の原因は見られないようである。しかも、*マークのついた3頭は、いずれも前走で同じ北海道戦の条件戦で優勝していた馬であり、今年の出走馬に同種の出走馬がいたとしても、さほど多くはないことだろう。

 一方、やはり目立つのは☆マークの多さである。8回のうち、☆マーク馬がいないのは92年だけ。☆マーク馬3頭で決まったのが3回、2頭入ったのが2回ある。

 しかもそのうち人気サイドだったのは2頭だけなので、今年も予想は「巴賞の結果をひっくり返す」というところがスタート地点になるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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