札幌記念について書いた漫画週刊誌の原稿で、「札幌記念は格重視。休養馬の出走も多いが鉄砲云々はあまり結果に作用せず、それよりは直前レースの内容・着順が重要」という予想をした。
以上は別定G2になってから明らかな傾向であり(そもそも「大駒」がいなかった年もあるが)、実際機能する考え方だと思う。そして、今年についてはあてはまる馬として、イーグルカフェを挙げたのだった。
イーグルカフェといえば前走七夕賞で超久々の勝利をあげた馬だが、ひっかかる点があるとすれば、あまりに久々すぎたため「2戦連続の好走はあるのか?」という点だ。
そこで今回は「不振→復活を経験したG1ホースの復活直後レース」について調べてみた。すると、そもそも該当例が非常に少ないことに気付く。
いまだに復活の代名詞的存在であるドクタースパートは、皐月賞から1年8ヶ月ぶりに勝ったステイヤーズSが最後のレースとなったので、「その次」は無い。中2年という歳月を経て京都牝馬特別に勝ったビワハイジも、それが引退レースとなっている。
そもそも、1年半を超える間隔を置いて復活を果たす馬というのが少ないのだ。シンボリインディなどはだいぶ苦戦したイメージがあったが、NHKマイルCと京成杯AHの間隔は1年4ヶ月である。
そんな中、ヤマニンパラダイスは2年ぶりの勝利を収めたポートアイランドSの直後、京都牝馬特別で2着。エルウェーウィンは3年11ヶ月ぶりの勝利をアルゼンチン共和国杯であげた後、さすがに有馬記念では大敗したが、その後のブラッドストーンSでは勝っている。
マイネルマックスなどを見ても、復活のあと連チャンとはいかなかったが、「復活レースの一発限り」ではなかった。イーグルカフェも、まだ皆が半信半疑でいるいまのうちこそが買い時と考えたい。