スマートフォン版へ

週刊サラブレッド・レーシング・ポスト

  • 2003年03月22日(土) 17時31分
 昨年は161カ国から10万人以上が参加したオンライン・コンペティション『ゴドルフィン・セヴン・スターズ』の今年の締め切りが、今週末に迫っている(日本時間の登録締め切りは、29日・土曜日早朝4時59分)。優勝者には10万ドルの賞金が出る他、2004年のドバイWC開催へエミレイツ航空のファーストクラスで招待され、最高級のバージ・アル・アラブ・ホテルのスイートに宿泊できるという豪華な副賞が出るだけに、競馬ファンなら取り敢えずは参加してみるべし。

 ルールは昨年と若干異なり、ゴドルフィンの管理馬およそ100頭が7つの厩舎に分けられ、それぞれの厩舎から1頭づつ持ち馬を指名して7頭の『チーム』を作るというのが今年のシステムである。G1を狙う大物6頭が所属するのが「ドバイミレニアム厩舎」。このうち、グランディラとムーンバラードはドバイWC出走が確定的で、スラマニはドバイWCとシーマクラシックの両にらみとなっている。ゲーム開始後いきなり大きく加点するには、この3頭のどれかを指名する事が不可欠である。

 「ストリートクライ厩舎」は、正直に言うともうひとつ決め手に欠ける馬ばかりで迷わされる。長距離のビーキーパー、中距離のエケリー、短距離のファイアブレークといった古馬なら、昨年ジムクラックSを勝っているカントリーリール、ソラリオSを勝っているフォスウェイといった3歳馬の方が魅力的か。昨年の英ダービー5着馬ファイトユアコーナーは、今季緒戦のG3で少々負け過ぎているのが気懸かりだ。

 「バランチーン厩舎」は、素質ある3歳牝馬の宝庫だ。ムーンシェルマイルを勝ったSS産駒ダヌタ、UAE1000ギニーを勝ったメッツォソプラノ、英国1000ギニーのアンティポストで上位に来ているエコーズインエタニティ、ロマンティックリエゾンなどなど。だが、そんな3歳牝馬たちに混じって、昨年のセントレジャー2着馬で、今季緒戦のG3ドバイシテイオヴゴールド快勝のハイエストもこの厩舎に含まれているのだ。古馬か、3歳か。選択に迷うところだ。

 「デイラミ厩舎」は、実績なら昨年の凱旋門賞4着馬カリフェが一番だろうが、ここにも素質ある3歳牡馬が何頭かいて、古馬か3歳かの選択に困る。3歳では、昨年トーマスブリヨン賞を制したシングスピール産駒のソングラーク、コンデ賞を制したレインボウクエスト産駒のグレイコス、2月13日にナドアルシバの新馬を好時計勝ちしたアルサカールなどに食指が動く。

 3歳の大物と言えば、3月8日のアルバスティキヤを楽勝し、UAEダービーからケンタッキーダービーを狙おうかというイナモラートが所属するのが「ラムタラ厩舎」だ。シェイク・モハメド殿下悲願のケンタッキーダービー制覇がこの馬で達成されると見るなら、ここは迷わずイナモラートだろう。

 3歳、古馬ともに好素材が揃っているのが「ファンタスティックライト厩舎」だ。昨年の仏2000ギニー3着馬ボウマン、ジャンプラ賞2着馬で今季緒戦のバージ・ナハール快勝のイムティヤズといった古馬勢に対して、UAE2000ギニー2・3着のウェスタンディプロマットとバーボネイ、英ダービーのアンティポストで上位人気に推されているニューサウスウェールズと、3歳勢もタレントが豊富である。

 2歳世代ばかり38頭が集められた「テンペラ厩舎」。凱旋門賞馬サーキーの弟(父エーピーインディ)や、愛オークス馬ペトルシュカの全弟(父アンファウェイン)、1000ギニー馬ケープヴァーディの初産駒となる牝馬(父セルカーク)、ドバイWC 勝馬アルムタケルの弟(父マキャヴェリアン),仏1000ギニー馬タリブの妹(父シーキンザゴールド)など、よだれの出そうな血統馬が目白押しである。

 応募は、この「netkeiba.com」のレース情報のページに掲載されているゴドルフィンの広告バナーをクリックすると、ゴドルフィンのウェブサイトに飛ぶ事が出来、あとは指示に従って登録すればよし。皆さんも運だめしをされてはいかがだろうか。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング