◆G1好走馬がその後の芝G3でどのような成績を残しているか
今年の東京新聞杯には、G1馬も登録しており、G1で2着、3着歴のある馬も登録している。
G1を狙えるような馬はG2・G1を中心に使われていくことが多いが、別定条件との兼ね合いで斤量をさほど背負わない場合は、今回のようにG3を使うこともある。そこでファンの考え方はふたつに分かれるだろう。「G1で馬券に絡むような馬がG3に出るなら当然通用するだろう」という考え方がひとつ。もうひとつは「G1で馬券に絡んでいた馬がG3に出るということは、もうよほど勢いがないのだろう」という考え方である。
あれこれ考えるより実際の数字を見てみよう。2歳戦を除く芝G1で優勝した馬(2004年以降)がその後芝のG3に出走したケースの成績は、[12-9-6-81]で回収率は単74%・複86%。G1を勝った年とその翌年に限定すると[6-5-4-42]で回収率は単68%・複79%。
芝G1の2着馬を対象にすると、その後通算の芝G3成績は[27-22-18-189]で回収率は単68%・複69%。G1・2着の年とその翌年限定だと[17-13-12-96]で単72%・複66%。芝G1の3着馬を対象にすると、その後通算で[37-37-25-250]で単73%・複71%。G1・3着の年とその翌年限定だと[30-21-16-123]で単103%・複82%となっている。
それぞれの対象にまたがっている馬もいるが、いちばん回収率が良いのは「G1で3着した馬のその年か翌年」で、勝率や複勝率は互いに決定的な差はない。
やはりG1連対馬はビッグネームすぎて馬券が売れすぎるという面もあるのだろう。G3では「G3にちょうどいい感じ」も必要ということか。ちなみに今回の登録馬だとコディーノとダノンシャークが条件にぴったり。まだ年明け早々なので2012年のG1・3着もカウントするとコスモセンサーとショウナンマイティもあてはまるが、後者はご存知の通りその後にG1で2着にも入っている。