◆今回は本命党にも向く話の前走1着馬と前走1番人気馬
いつもは隙あらば穴馬券を狙おうとしている私だが、今回は本命党にも向く話を書いてみたい。
過去10年の皐月賞について見てみよう。前走着順別成績で見ると前走1着馬が[8-3-4-47]で当然ながら着度数では上位なのだが、複勝率で前走2〜4着馬を大きく突き放しているとは言えず、回収率も単勝こそ101%だが複勝は63%と平凡である。
一方、前走人気順別成績で見ると、前走1番人気馬は[6-4-5-26]で、勝率・複勝率は前走1着馬より高い。回収率も単101%・複102%で僅かとはいえ両方プラスだ。
この違いはどちらの理由から来ているのか? 前走人気薄で1着した馬がイマイチなのか、前走1番人気で負けた馬が人気落ちで巻き返しているのか?
良い方のグループを掘り下げるという意味で、前走1番人気馬を前走着順別に見てみよう。前走1着馬は[6-2-3-13]で回収率は単172%・複125%。前走2着以下馬は[0-2-2-13]で複回収率は69%である。
前走1番人気1着馬を買って儲かるなら話は早いが、ここでもう一段疑問が生じる。前走1番人気1着馬にも、皐月賞で人気になる馬とそうでない馬とがいる。それはどちらが良いのか? と。
この疑問に対する答えは「どちら狙いでもいい」だ。ヴィクトリー(7番人気1着)やエイシンフラッシュ(11番人気3着)のように穴をあけた馬もいるが、皐月賞1〜3番人気限定でも[4-2-2-4]で単111%・複116%だ。このグループは09年にロジユニヴァースとリーチザクラウンが揃って飛んでおり、この例外的な年を除くとかなり堅い。
今年登録している前走1番人気1着馬は、トゥザワールド、イスラボニータ、タガノグランパの3頭。本命党向き2頭と穴党向き1頭というところだろうか。