混沌としている今のスプリント界
2012年シルクロードS。前年の京阪杯を制し、単勝1.4倍の支持を受けて、優勝したのがロードカナロア。その秋にはスプリンターズSを優勝し、初めてのGI制覇。そこからはGI6連勝という偉業を成し遂げ、2013年香港スプリントを最後に、惜しまれつつ現役を引退しました。
先週、安田隆行調教師から「ロードカナロアの産駒を見てきました。いい仔でしたよ」とお聞きしましたが、もう、そんなに年月が経ってしまったのですね。あの『絶対王者』が引退して、2014年のJRAスプリントGIはコパノリチャードとスノードラゴンが勝利。どちらも1番人気ではなかったように、単なる「王者」と呼ぶことも疑問。つまり、今のスプリント界は本当に混沌としています。
ロードカナロアのように、このレースをきっかけにスプリントGIの王者になる。そんな馬を見つけたいというのが、今年のシルクロードSのテーマ。それにふさわしいのは、前走淀短距離Sを勝ったエイシンブルズアイでしょう。
2歳時から素質の片鱗を見せ、3歳時にはクラシック路線を狙った馬。ただ