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【予想の流儀】長谷川仁志「印を削るのが、予想である」

  • 2015年12月23日(水) 12時01分



元『ダービーニュース』所属、現・馬三郎専属予想家の長谷川仁志。1994年の夏から2013年3月のダービーニュース休刊まで本紙予想担当の重責を担ってきた長谷川に、孤高ともいえる「流儀」を語ってもらった。
取材・文:中山靖大

「タイムランク」を成績表に書き込んでいく



 長谷川仁志の武器は、長きに渡り競馬場に通った歴史である。『ラジオ日本・競馬実況中継』のブースに通い続け、約30年。放送中に解説、回顧をしたレース数は、すでに天文学的な数字となっている。現場でレースを観戦することはもちろん、メディアで見解を口にすることで自らのスタイル、予想法が完成されていったのだ。

 もうひとつの担当番組が、グリーンチャンネルの『先週の結果分析』。この番組では、週末に行われた中央競馬全レースに対してタイム分析が行われる。長谷川は「タイムランク作成委員会」の一員として、自分が出演していない回も必ず全レースに目を通し、タイムランク(※)を作成している。タイムランクは成績表のコピーに几帳面な字で書き込まれており、ファイリングして常に持ち歩くようにしているという。「時計や指数で予想をするタイプではないけれど、タイムランクはすべての下敷きになっている」と長谷川はいう。
※レベルの高いレースをあらわす指標

タイムランク

▼『週刊競馬ブック』の開催ごとの成績表のコピーに、タイムランクが書き込んである



「この仕事は頑固な人間にしかできない」という言葉通り、自分のルールを頑固に貫くのが長谷川である。いくつになっても、聴く音楽は洋楽ロックだけ。風呂は銭湯にしか入らない。そしてもっとも厳格なルールが「印を削るのが予想」という考え方だ。印を沢山打てば、的中する可能性は高くなる。それでも長谷川は

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