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【ドバイWCデー】ドゥラメンテの“強さ”徹底解明!〜調教編/加藤剛史(馬サブロー)

  • 2016年03月15日(火) 18時01分
ドゥラメンテ

▲中山記念直前の2月24日、トレセンで調整するドゥラメンテ(撮影:佐々木祥恵)


ダービー以来の休み明けで、期待と不安の入り混じった復帰戦の中山記念。しかし、蓋をあけてみれば、リアルスティールなどライバルを退けてきっちり勝利。骨折前と変わらない「強い」ドゥラメンテは健在で、今回満を持しての海外挑戦となります。どうしてこんなにも強いのだろうか? その理由を「血統」「調教」「馬体」各分野のプロが3日間連続で分析していきます。

背中が柔らかいからこその脚運び


 両前脚の骨折から見事復活し、中山記念を勝利。2冠馬としての貫禄を示す結果とはなりましたが、そこは9か月の休養明け、決して万全の調整過程ではなかったはずです。週中に1本、日曜日に1本と時計を出すのが堀厩舎のルーティン。ですが、2月7日(日)に時計を出すことを控え、11日(木)の追い切りが15-15秒の軽い内容。そこで一度ペースを緩めていて、どこかしらに不安箇所があったことは明らかでしょう。

 そこから2週間で何とか出走できる態勢には持ち込みましたが、当日の仕上がりは果たして何%くらいあったのでしょうか。しかし、そんな状態であれ並外れた能力のある馬はレースで結果を出してしまうものです。調教を見ている人間ならば、この馬がパフォーマンスを落とすことはないと感じ取ることができたはずです。

 若い頃は調教に向かうにあたり気難しさを出して、馬場入りをごね、大量の汗をかき、追い切りに対してのストレスを多大に感じていた様子。それが復帰後のドゥラメンテは、耳を絞らずに自分から走ろうという気持ちを全面に出した追い切りを連続(耳を絞るということは、周囲の様子をうかがい鞍上の合図を敏感に感じ取ろうとするしぐさ。それがないということは、調教に対しリラックスできていて気分よく走れているということです)。

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