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小犬のようなマカヒキ

  • 2016年04月07日(木) 19時00分


 皆さん、お花見はされましたか?わたしは大掛かりなお花見こそ出来ていませんが、通りがかりの桜を満喫しておりました。と・こ・ろ・が!!木曜の栗東は、結構強い雨が降ってしまいまして…。桜がだいぶ散ってしまったんですよ(涙)。きれいに咲いた桜が雨で早めに散ってしまうのは、仕方ないこととはいえ、なんとも寂しいですよね…。阪神の桜は大丈夫かしら?今週はやっぱり桜満開の桜花賞が見れるといいですね。

 さて、桜花賞もいいのですが、やっぱり頭の中は来週の皐月賞でいっぱいです。リオンディーズもマカヒキもサトノダイヤモンドも、3者3様、ひじょうに順調そうです。

 リオンディーズは水曜に1週前追い切りを消化。ふだん調教をつけており、このときは併走馬のマウントハレアカラに騎乗していた岸本助手によれば「動きはどんどんよくなっている。(リオンディーズに)かわされたとき、フッと風がこちらにきた。普段乗っているときもいいと思っているが、人が乗っているのを客観的に見ると改めて動きのよさを実感させられる」とのことでした。


 追い切りのあとも淡々と歩いていましたね。その風貌は兄のエピファネイアと比べるとどっしりしているかんじで、落ち着いています。それがどう競馬に出るのか、注目です。

 一方でマカヒキは幼さは残しつつも、やんちゃなかんじはしないんですよね。しかも、大きめの体なのに、普段はまったく威圧感を感じさせない。ちょっと不思議なタイプです。いつもマカヒキを見ている獣医さんいわく「性格も眼も、小犬のように可愛らしい」んだそうです。字のとおり、大きな犬の子犬時代ではなく、チワワといった小型犬のイメージとのこと。あ!それ、わかります~!!人間に対してすごく従順そうで、かつちょっと幼い、みたいな。体は小さい(マカヒキは大きい)けれど、決して怯むことなく時には果敢な面を見せる、みたいなかんじ。


 小犬っぽさは生活習慣にもあらわれているようで。競走馬は自分の馬房の中でウンチやおしっこをします。中にはあたりかまわず排泄する馬もいますが…、マカヒキの場合は?

「マカヒキはおしっこはここ、ウンチはここ、といつも同じ場所にするんですよ」

 と担当の大江助手。やはり犬っぽいですね。厩舎で顔を見に行っても、いつも本当に物静か。人が寄ると「クーン」(注:実際は犬ではないのでそんなふうに鳴きません)と言わんばかりに顔を近づけてきますよ。


 見てください、マカヒキのどアップ!注目してほしいのは耳。マカヒキは近づく前はちょっと耳を後ろに寄せていますが、こちらに近寄れば近寄るほど耳を前にしてくるんです。こちらを威嚇する仕草はまったくなく、ホントにフレンドリーで愛らしい。接すれば接するほど、マカヒキのファンになってしまいます。

 あと10日もすれば、何らかの決着がつくわけです。そして、そのあとのダービーに向けての調整が始まる。……考えただけでドキドキしますね!

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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