ダービー組の回収率、複勝率は他の路線に比べるとかなり高い
セントライト記念といえば、まず注目を浴びるのが前走ダービー組。休み明けのリスクと能力の高さとどちらが上回るのかという議論でいうと、基本的には後者で考えたほうが良さそうだ。
過去10年、ダービー組の成績は[5-4-2-15]。回収率は単161%・複118%となっている。これは昨年のキタサンブラック・ミュゼエイリアンが効いているのだが、複勝率の42.3%自体も、他の路線に比べるとかなり高い。
これを過去20年に拡大しても、成績が[8-7-5-28]、複勝率が41.7%、回収率が単122%・複100%だから、傾向としては変わらない。ただお気づきのように、ダービー組なのに回収率が伸びるということは、「負け組を狙う」ということも必要になる。
過去20年で見ると、前走ダービー1〜5着馬は[4-3-1-6]で複勝率57.1%。回収率は単72%・複100%。それに対し6着以下馬は[4-4-4-22]で複勝率35.3%。回収率は単142%・複101%。本命党なら前者で十分だが、穴党ならば後者の中からおいしい馬だけを抽出したくなるところだ。そもそも、この6着以下組でも前走GII以下組よりはずっと好成績でもある。
詳しいデータをご紹介する余裕はないが、6着以下組については、「ダービーでの着差は無視してよい」「キャリア7戦以下だと特に有望」「ダービーで先行してタレた馬は有望」といった傾向がある。
キャリアについては今年の3頭はすべて満たすので、「敢えて着差の大きいほう」「ダービーで先行した」ということを考えると、マウントロブソンよりプロフェットとプロディガルサンのほうが良く見える。血統的にはプロフェットがロングスパート巧者、プロディガルサンは3Fの上がり勝負歓迎。展開をどちらで読むかによって、この2頭のうち1頭を買い目に組み入れてはいかがだろうか。
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