回収率向上大作戦/須田鷹雄

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単純に前走好走馬を

2017年01月24日(火)12時00分

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◆前走で馬券に絡んできた馬は良い

 競馬初心者はある意味素直な予想をするので、前走着順の良い馬を買いがちだ。それだけでは馬券がうまくいかないと悟って中級者・上級者と進むうちに、前走着順が良くても買ってはいけない馬、前走着順は悪いが今回は買える馬、という考え方が出てくる。

 しかし根岸Sについては、ある意味初心者的に考えたほうがよいかもしれない。それだけ前走着順と結果がリンクしている。

 過去10年、前走条件戦(地方競馬は重賞)組を除く根岸S出走馬の前走着順別成績は以下の通り。

前走  着度数  勝率  複勝率 単回収率 複回収率
1着  [3-8-2-23] 8.3% 36.1% 156 120
2着  [1-0-0-15] 6.3% 6.3%  21  8
3着  [3-0-2-9] 21.4% 35.7% 175 115
4着  [1-0-1-10] 8.3% 16.7%  62  99
5着  [1-0-1-6] 12.5% 25.0%  31 130
6〜9着 [0-1-2-28] 0.0% 9.7%  0  57
10着〜 [1-0-1-25] 3.7% 7.4% 207  73

 前走2ケタ着順からはビッググラスが11番人気1着、アドマイヤロイヤルが15番人気3着しているが、それでも複勝回収率は標準的な値である75〜80%に満たない。最も危険なのは前走6着以下なのにまだある程度人気という馬で、単勝20倍未満だった馬で[0-1-0-9]。複回収率17%だ。

 それならば前走着順の良い馬を追ったほうがよい。上の集計だと前走2着馬がひどい成績で3着馬は良いが、ここは理屈で説明がつかないので「前走で馬券に絡んできた馬は良い」とくくってしまってよいだろう。

 前走1〜3着組を合算すると、回収率は単127%・複92%。これはこれで高いが、人気薄で勝った10年グロリアスノアが効いている面もあるので、全体にもう少し底上げする条件を加えたい。

 そこで、「前走地方は除く」としたい。前走地方側で行われたレースで1〜3着してきた馬は[0-1-1-12]で複回収率30%。これを除き、「前走中央のオープンで1〜3着」とすれば回収率は単159%・複107%となる。

 今年の登録メンバーで前走地方を除くとなるとニシケンモノノフやベストウォーリアがいなくなる、少なくとも軸にする選択肢がなくなる。そのうえで前走中央オープン好走組を馬券の中心に据えれば、妙味ある配当にアプローチできそうだ。

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コラムニストプロフィール

須田鷹雄
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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