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超大雑把な血統傾向で明確な傾向が出るコース

  • 2017年01月27日(金) 19時00分


◆「適性の特徴」を強烈に示すものとは?

 20年以上血統と馬券の傾向を調べ続けて実感するのは「大雑把な血統のくくり」で傾向が出る事象こそが「適性の特徴」を強烈に示すこと。

 ヒトのレースでも「ジャマイカ人選手が100mでメダルを取るだろう」ぐらい、超大雑把なくくりが当たるように…。

 もちろん、ジャマイカ人よりも足の速い日本人はいますが、そこはさらなる細かい血統の遺伝子解析…よりも「その他の要素」を見た方がいいんじゃないでしょうか? 競馬の予想に使うのも、血統はそんな感じで利用したらいいんじゃないか? と思うのです。

 前置きが長いのは、結論が簡潔だからですが、東京ダート1400mは「父か母父ボールドルーラー(エーピーインディ系含む)」という「超大雑把なくくり」だけでも結果にコミットし続けているコース。

 2016年は「父か母父ボールドルーラー系(エーピーインディ系含む)」の複勝回収率は145%。15年は121%。14年は108%。13年は127%。12年は145%。5年連続でプラス収支。「父か母父ボールドルーラー系」のいずれかが馬券になる確率は47%。

 さらに回収率を高めるには、たとえば「前走6着以下」という「その他の要素」を単純に組み合わせるだけでも向上します。該当馬の複勝回収率は146%。該当馬のいずれかが馬券になる確率は29%。

 根岸Sも昨年は「父か母父ボールドルーラー系」が3頭出走。このうちタールタンが6人気で2着。グレープブランデーが10人気で3着。

 今年の「父か母父ボールドルーラー系」は前出の2頭に加え、ベストウォーリアとキングズガード。この4頭の複勝を全部買ったら、3回に2回ぐらいはどれかが当たりそうですし、4回に1回ぐらいは、ワイドボックスも当たりそうです。

 さて、この時期は、ダートの番組が多いので2100mのレースも増えます。

 2014年以降、当コースで4人気以下の人気薄での勝利数が多い種牡馬は、順にホワイトマズル、ハーツクライ、ダンスインザダーク、キングカメハメハ。

「大雑把な血統のくくり」でいえば、芝2000m以上でパフォーマンスを上げる馬が上位を占めるコース。

 これを逆説的に裏付けるのが、前走ダートの1800m以下に出走していた人気馬は水準よりも悪いこと。

 詳しいポイントは「ブラッドバイアス血統馬券プロジェクト」に書きましたが、米国的なスピードの持続力よりも欧州的なスタミナが重要なコースであることを意識すべきコースです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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