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前走着順が要求される高松宮記念

  • 2017年03月21日(火) 12時00分


◆レッドファルクスの扱いをどうするか

 高松宮記念は、全馬均等買い時の回収率が単28%・複62%(過去10年)で、最近は堅いG1となっている。その背景にあるのが、前走好走馬が強い、反対に言えば前走大敗馬が巻き返していないことだ。

 過去10年の前走着順別成績は以下のようになっている。

前走着順 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 [4-4-4-22] 11.8% 35.3% 58 65
前走2着 [3-2-3-12] 15.0% 40.0% 93 162
前走3着 [1-1-0-14] 6.3% 12.5% 28 21
前走4着 [1-0-1-10] 8.3% 16.7% 32 86
前走5着 [1-1-1-10] 7.7% 23.1% 30 47
前走6〜9着 [0-1-1-38] 0.0% 5.0% 0 39
前走10着〜 [0-1-0-41] 0.0% 2.4% 0 48

 ここで問題になってくるのが、レッドファルクスの扱いをどうするかだ。

 昨秋のスプリンターズS勝ち馬。今回のメンバー中ではかなりの格上タイプとなる。頼れそうな馬が少ないだけに、本当ならこの馬あたりを頼りたいところではある。

 ただ前走が、香港スプリントとはいえ12着。前走2ケタ着順馬が馬券に絡んだケースは、10年前のペールギュント(中山記念13着)以来無い。そのペールギュントにしても極端な距離短縮がハマった形であり、1200mで大敗してきたわけではない。

「海外はノーカウント」などと考えていく手はあるが、レースそのものの傾向として前走の勢いがかなり大事なだけに、レッドファルクスのシルシをどうするかは悩ましい問題だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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