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4歳馬が強い函館記念

  • 2017年07月14日(金) 18時00分


◆巴賞優勝馬の成績は良くない

 今年の函館記念といえば、GI馬サトノアレスの参戦が話題。しかし巴賞優勝馬の函館記念成績は正直良くない。持ちハンデが少し増えるだけでそんなに変わるものかとも思うのだが、過去の傾向は明らかだ。

 それでもGI馬なら……と買う人はいるだろうが、データ派にとってサトノアレスは来たら仕方ないとあきらめられるパターン。今回はフルゲートの最内枠ということで捌きのリスクもあるし、穴馬から入る場合に押さえにしておく程度でよいのではと思う。

 巴賞組は3着以下だったここでの人気薄馬を目をつぶって買うのがよいので、今回はアングライフェンまでスルーして3着以下だったナリタハリケーンダンツプリウススーパームーンが対象かと思う。4歳馬が強いレースなのでその意味ではダンツプリウスだが、同馬は今回斤量減ではない。過去の例に照らすと残り2頭が穴パターン。まあ、人気は無いだろうからナリタハリケーンとスーパームーンからの二頭流しでもよいのではないだろうか。

 重賞組で人気になりそうなのはステイインシアトル。武豊騎手ならムダ絡みされるリスクもなさそう。ただ前走時点でもかなり楽なレースをしているので、それ以上を望むことは難しい。
 
 ツクバアズマオーはここ2走が冴えないが、このレースは昨年3着。自分で競馬を作れるタイプではないが、展開が向けば差し届く。ステイインシアトルとはセットになりにくく、この馬を買う場合ははっきりした差しシナリオで買いたい。

 マイネルミラノは時計の裏づけもあるし、この手のローカル重賞は得意。今回は番手の競馬だから、ある意味レースの行方を握っている。こちらはステイインシアトルとセットで買いやすい馬だ。

 サクラアンプルールは前走13着という数字が目に付いてしまうが、GIだけにノーカウントとするのもありだろう。キングカメハメハ産駒のコース相性は良いので、重賞組の中で相対的人気が無いなら逆に買いたい。ただ枠順はさすがに良くない。

 ルミナスウォリアーも馬券の端っこに意識しておきたい1頭。函館ははじめてだが、時計を持っている馬だし、高速化したいまの馬場なら合うのではないだろうか。ただこの馬も自分で競馬を作れるタイプではない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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