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【佐藤哲三×藤岡佑介】第4回(最終回)『解説者として、馬券を買うファンのために頑張ります』

  • 2017年07月19日(水) 18時01分
with 佑

▲“競馬解説者・佐藤哲三”のコメントに対するこだわりとは?


佐藤哲三さんとの対談の最終回。現役時代「一流のギャンブルレーサー」を徹底して目指していた哲三さん。解説者となった現在は、元競技者としての視点、馬券を買う側の視点の両面からの分析で活躍しています。マイナスなことが言いづらい競馬界の風潮。「調教師は騎乗ミスを指摘するのに、騎手が言うと厩舎批判になるのは違う」と語る、哲三さんのポリシーに迫ります。(取材・構成:不破由妃子)

※撮影協力:京都センチュリーホテル 「京料理 嵐亭」


(前回のつづき)

マイナス面を指摘するなら、それ以上にプラスになることを


佑介 解説者としてのお仕事はだいぶ慣れましたか?

哲三 うん。最近は逆に慣れ過ぎて、これじゃアカンかなって思ったりもするけど(笑)。

佑介 大先輩にこんなことを言ったらすごく失礼なんですけど…、哲三さん、解説とかできるのかなぁってちょっと心配していました(苦笑)。

哲三 そうやろな(笑)。でも、これができんねん、意外と。俺は馬券を買ってるからね。そのぶん、言いたいこともたくさん出てくるわけで。

佑介 でも、VTRを見返す時間がないなかで、要点を見つけて自分の言葉にしなければいけないわけですから、本当に大変な仕事ですよね。

哲三 そうそう。たまに観てないシーンのことを振られたりして、ちょっと焦ったり。大事なのは、要点をわかりやすくパパッと言えるか言えないか。普通の解説者が言えないようなことを、なるべく10秒以内で言えるようにと思ってる。

佑介 当然ながら、僕はなかなか哲三さんの解説を耳にする機会はないんですが、ダメなところはダメだとはっきり言える、数少ない方だと思っています。この業界、どうしてもマイナスのことが言いづらい風潮にあるじゃないですか。でも、ダメなところははっきりと指摘してくれたほうが、ファンもすっきりすると思うんです。

哲三 そやなぁ。俺のポリシーとしては、マイナス面を指摘するなら、それ以上にプラスになることも言いたい。だから、プラス面が思い浮かばない騎手については、マイナス面も言いたくない。先輩に関しては、正直、褒めるしかないと思っていたけど、最近はそれじゃアカンかなぁとも思ってる。

with 佑

▲「俺のポリシーとしては、マイナス面を指摘するなら、それ以上にプラスになることも言いたい」


佑介 でも、その場で敗因を的確に判断するのは難しいですよね。展開のアヤなのか、ジョッキーが下手に乗ったのか、それとも馬のコンディションが悪かったのか…。たとえば、1番人気馬が負けたとして、ジョッキーのせいにするのは簡単なんですけどね。僕たちにしても、レース後のコメントで「下手に乗ってしまいました。すみませんでした」と言ってしまえば楽なんですけど、それではなんか責任を果たしていない気がして…。哲三さんも、現役の頃はコメントに気を遣いましたよね?

哲三 いや、全然。

佑介 マジすか!?

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利を挙げた。

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