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別ルートを探す重要性

  • 2017年11月14日(火) 12時00分


◆好走からの距離短縮かGI好走に該当する馬がベター

 重賞の傾向を示すデータとして私自身「前走レース別成績」というものをよく使うが、単純な前走レース別成績だけを見ると、実は良くないこともある。

 例えばあるGIに対してメインになるステップレースがあるとした場合、それが古馬戦だと、「ステップレースを大敗しても結局本番に来る」「ステップレース時点で人気薄の近況不振馬も結局本番に来る」というケースがそれなりにあるので、勝率や複勝率が伸びにくい。

 それに対する調整を加えだすと対象にするサンプルがさらに減ってしまうので通常は押し切ってしまうのだが、マイルCSについてはひとつ調整を加えると意外な面が見えてくる。

 マイルCSは過去10年の前走オープン1〜3着馬が[6-8-6-46]。4〜5着と中途半端な好走をしてきた馬が[0-0-2-24]と不振で、6〜9着組が[4-2-1-37]とそれなりに巻き返しているレースである。

 好走馬の数としては前走1〜3着組が多いので、これだけについて前走レース別成績を取ってみると、

レース・種別  着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
富士S [1-2-1-14] 5.6% 22.2% 54 43
スワンS [0-5-0-12] 0.0% 29.4% 0 57
国内GI [3-0-1-5] 33.3% 44.4% 154 76
距離短縮GII・GIII [2-1-2-7] 16.7% 41.7% 127 111

 となる(同距離GII・GIIIは富士S以外に1例しかなく、距離延長GII・GIIIでスワンS以外の例は無い)。ちなみに国内GI組はマイルCSにおける13番人気と14番人気馬が入っている(ともに大敗)ので、上位人気馬に限定するともう少し数字は良くなる。

 こうしてみると、前走好走馬に限ってみてもメインルートである富士SやスワンS組はおいしくないことが分かる。冒頭に書いた「メインのステップレース不利」がマイルCSにはあてはまらず、好走からの距離短縮かGI好走に該当する馬がベターということになる。

 今回の登録馬のうち、GIで馬券に絡んできたのはレッドファルクスだけ。GII・GIIIの1〜3着で今回距離短縮という馬はいない。オープン特別まで緩めればカシオペアSの1,2着馬がいるが、さすがに軸にするなら前者、後者はシルシを回すにしてもヒモのイメージになるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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