今回は枠の話。
以前、騎手の傾向の統計を取っている時に、その騎手が入る枠の平均を算出していました。
その結果、「芝レースは僅かに内枠が有利」との傾向が示唆されました。
各騎手の平均枠と、3着以内時の枠の関係
統計対象レース:2014年1月1日〜6月30日まで、各騎手が騎乗した全ての芝レース(概ね各騎手200レース程)
武豊騎手 岩田騎手 福永騎手 戸崎騎手
芝レース平均枠 5.04枠 4.78枠 4.74枠 4.70枠
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1着時平均枠 4.50枠 4.27枠 4.73枠 4.62枠
2着時平均枠 4.85枠 4.83枠☆ 4.35枠 4.52枠
3着時平均枠 5.19枠☆ 4.38枠 5.11枠☆ 4.20枠
☆…芝レース平均枠より外枠の数値
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4騎手の1着〜3着時の枠平均と、4騎手の芝レース全ての平均枠を比較した所、12例中9例で全レースの平均枠よりも内側の枠にいる時に3着以内に入っている傾向にあるという結果が提示された。
この事から、芝レースは「内枠が僅かに有利」と言える可能性がある。
どの騎手も全レース平均枠から10%程度乖離した数値を1着時〜3着時のいずれかで示している。
統計対象としたレースが各騎手とも200レース近くになる事から、統計誤差とは言い難い部分が大きく、私は有意差であると判断している。
但し、芝レースは芝のコンディション、天候などの影響を受けやすいため、レース毎の有利不利要因の変動が大きく、また、各騎手の全平均枠と3着内時の平均枠の乖離も決して大きいとは言えないため、この統計を知ったからと言って、特に馬券上で有利になるとは言いにくい。
この統計から言える事は「迷ったら内枠を勝ってみると良いかも???」という事くらいである。
元馬術の選手です。ネットケイバでは主に競走馬掲示板にて活動しています。2016.11.11記諸般の事情により、当面はブログで活動いたします。追い切り所見・レース回顧を中心に、内容そ...
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