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質問回答 -ゴム系蹄鉄2-

  • 2015年03月28日(土) 12時50分
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2.ゴム系材質の蹄鉄は有用か?

A.人間と馬の歩法・走法の違い
人間は歩いたり走ったりする時に、基本的にカカトから地面について、爪先で地面を推進する事で前進します。馬の蹄全体を均等に地面に付けて蹴り上げることによって前進します。つまり、歩法が違うんですね。もし人間が自分の靴の裏に鉄のプレートを取り付けられたら、ほぼ走れなくなるハズです。人間のスポーツシューズに靴裏が可変で柔軟性に富んでいるのは、足の動きを阻害しないように設計されているからだと思います。

B.ゴム系蹄鉄は有りか?
私見ですが、ゴム系蹄鉄には以下のような欠点や特徴が考えられます。
速   度:一般的に金属よりも硬度が劣るので、地面の蹴りこみが難しくなり、速度は落ちる。

衝撃吸収性:衝撃の吸収性は金属に比べて上がる。但し、馬場硬度と骨折の因果関係を結びつける統計は存在しない(日本でも米国でも、ダートの方が骨折し易い)ため、蹄鉄の材質をゴム系にした所で、故障発症率が低下するかどうかは疑問。

結論:ゴム系蹄鉄を開発すると、恐らく、金属に比べて速度は低下すると思います。もし、故障の発生率を抑える事が出来るのなら、ゴム系蹄鉄の装着を世界の全馬に義務付けて、「タイムは遅くなるけど、故障率の低い競馬」を実現するのも手かと思います。

以上

アラシ
アラシ
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元馬術の選手です。ネットケイバでは主に競走馬掲示板にて活動しています。2016.11.11記諸般の事情により、当面はブログで活動いたします。追い切り所見・レース回顧を中心に、内容そ...

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