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ララベルVSプリンシアコメータ、JBCレディスクラシックの再戦か!?/TCK女王盃

  • 2018年01月23日(火) 18時00分


激闘を演じた2頭の再戦が楽しみ


 2018年が明けて早くも二十日が過ぎましたが、年末年始も各地で好レース目白押しでしたね。地方競馬ファンの皆さんにとっては休む間もない毎日だったのではないでしょうか。遅ればせながら今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて1月24日(水)には大井競馬場で今年最初の地方競馬場開催となるダートグレード競走『第21回TCK女王盃(JpnIII)』が行われます。2012年に船橋のハルサンサンが制して以降、JRA勢の制覇が続いていますが、昨年はリンダリンダが2着に健闘。そろそろ地方馬の勝利にも期待したいところです。

 今回、中心となるのはTCK女王盃と同じ舞台・大井の1800mで行われたJpnI・JBCレディスクラシックで1、2着を争ったララベルとプリンシアコメータ。直線で激闘を演じた2頭の再戦が楽しみでなりません。

 ララベルは地方競馬所属馬として史上初めてJBCレディスクラシックを制覇。ローレル賞、東京2歳優駿牝馬、浦和桜花賞、ロジータ記念、しらさぎ賞とすでに重賞5勝を挙げていましたが、悲願のダートグレード競走制覇をJpnIで達成。2歳時から飛び抜けた能力を持っていたにもかかわらず、500kgを越える大型牝馬ゆえ体調の調整に苦労していた荒山勝徳調教師。「ララベルは最高の馬です」と男泣きした勝利インタビューは心を打つものがありました。

 NARグランプリ2017の4歳以上最優秀牝馬に選出。実は年度代表馬の選出にあたってもヒガシウィルウィンと最後まで僅差で票数を競ったララベル。この春に引退・繁殖入りが決まっているとはいえ、その名誉のためにもここは万全の状態、本気モードで臨んでくるはず。すっきりと勝って最優秀牝馬の座を確立したい戦いです。

NARグランプリ2017の4歳以上最優秀牝馬ララベル(写真は2017年JBCレディスクラシック優勝時、撮影:高橋正和)


 ララベルとの叩き合いの末、JBCレディスクラシックでの勝利を逃したプリンシアコメータ。悔しさを晴らすかのように次走・クイーン賞でアンジュデジールに3馬身差をつけて快勝し、力を見せつけました。今回の鞍上はそのクイーン賞の時にアンジュデジールに騎乗していた横山典弘騎手。横山騎手とは4走前、6月の八王子特別(東京・1000万下・ダート2100m)を勝った時以来。今回不在のクイーンマンボとともに今年のダート牝馬戦線を引っ張っていく存在なだけに、ここで宿敵ララベルを破っておきたいところ。レース展開の鍵を握る存在。横山騎手の騎乗に注目が集まります。

横山騎手の騎乗にも注目が集まるプリンシアコメータ(写真は2017年クイーン賞優勝時、撮影:武田明彦)


 残るJRA勢からはタガノヴェローナ。武蔵野Sや佐賀のサマーチャンピオンを制したタガノトネールの4つ下の半妹で、血統的にもダートで活躍する下地十分。JBCレディスクラシック6着、クイーン賞4着。今回鞍上が船橋の中野省吾騎手に乗り替わるのは魅力的。ご存知の通り昨年はワールドオールスタージョッキーズ出場で話題を集め、先週の船橋記念でも10歳の古豪サトノタイガーを2着(8番人気)に持ってきた手腕はお見事。今回も「あっ」と言わせてくれる可能性大。

船橋の中野省吾騎手に乗り替わるタガノヴェローナ(写真は2017年クイーン賞出走時、撮影:武田明彦)


 オールポッシブルは昨年の覇者ワンミリオンスの1つ下の半妹。2走前、京都の1000万下(ダート1400m)を勝ったのち昇級の前走・三河S(中京・1600万下・ダート1400m)では8着。姉は昨年1000万下、1600万下を連勝して3連勝でTCK女王盃を制覇。勢いがあった姉と比べると不安が残りますが、初めての1800m戦で新たな面を見せてくれるでしょうか。

1800m戦に初めて出走するオールポッシブル(写真は2016年新馬戦優勝時、(c)netkeiba.com)


 ミッシングリンクはダートに転向して2戦。12月の中山・1000万下3着、1月の中山・1000万下1着。どちらも1800m戦で逃げてのもの。プリンシアコメータとの兼ね合いもありますが自分のペースでレースが出来れば楽しみな1頭。大井競馬場を知り尽くした戸崎圭太騎手とのコンビにも期待。

ミッシングリンクは戸崎圭太騎手とのコンビにも期待(写真は2016年未勝利戦優勝時、撮影:下野雄規)


 ブランシェクールは1月の成田特別(中山・1000万下・ダート2400m)を勝って臨む戦い。1000万下からの昇級初戦で望むミッシングリンクとブランシェクール、1000万下勝利後、三河S(1600万下)で8着に敗れているオールポッシブル、1000万下で勝利後3戦重賞に出走しているタガノヴェローナ。この4頭の力の比較が難しく、馬券的な位置付けをどうするかが今回の鍵となりそう。

ブランシェクールは馬券的な位置付けをどうするかが今回の鍵(写真は2018年成田特別優勝時、撮影:下野雄規)


 最後に地方勢からもう1頭ラインハートを挙げておきます。JRAから大井に転入初戦だったJBCレディスクラシックで3着(8番人気)といきなり大健闘。続くクイーン賞は3着(4番人気)、前走・東京シンデレラマイルは1番人気で7着と敗れていますが、もともとはJRAの重賞に出走していたオープン馬。巻き返し可能な存在です。

ラインハートも巻き返し可能な存在(写真は2017年東京シンデレラマイル出走時、撮影:武田明彦)


 ララベルとプリンシアコメータの2強が抜けた存在なのか?そこに割って入る馬がいるのか?それとも昨年のように新星が台頭するのか?今年のダート牝馬戦線を占う見逃せない一戦。冬の女王の座をかけた熱き女の戦いにご注目ください!

※次回の更新は1月30日(火)18時。翌日に川崎競馬場で行われる「川崎記念」のコラムをお届けします。



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【ダートグレード競走とは】
中央競馬・地方競馬の交流を促進し、ダート適性のある実力馬の出走機会の拡大を図るため、全日本的な見地から体系づけられたダート交流重賞競走の総称。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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