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1戦1勝での重賞挑戦

  • 2018年01月30日(火) 12時00分


◆新馬直行組のピークは11〜12月だが、年をまたぐと…

 今週のきさらぎ賞には前走で鮮やかな決め脚を見せたダノンマジェスティが出走する。上がりは33.0秒。見た目だけで予想するならいかにも強そう、重賞でも通用しそうという雰囲気がする。

 今回は他に3頭の1戦1勝馬がいるので、「新馬勝ち→即重賞」という使い方について、その成績を見てみよう。対象とするのは既に2〜3歳重賞については評価の確定した、現4〜13歳の10世代である。レースは、2〜3歳の芝重賞のうち全性戦か牡牝戦のみを対象として牝馬限定戦は除外する。
 
 イメージでは、2歳夏の重賞は新馬勝ちから直行で来てあたり前、そのあと徐々に新馬組の成績が下がっていく……という感じかもしれない。しかし早い時期の重賞は新馬組の絶対数が多いので、食い合いになって勝率・複勝率は伸びない。実際の数字としては、11〜12月が芝重賞における新馬組の成績ピーク。11月は勝率15.0%で複勝率25.0%、12月は勝率16.0%で複勝率32.0%となっている。

 これが年をまたぐとぐっと数字が落ちる。1〜3月は以下の通り。

月 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
1月 [0-1-2-22] 0.0% 12.0% 0 40
2月 [1-0-1-16] 5.6% 11.1% 33 29
3月 [1-1-0-16] 5.6% 11.1% 139 39

 トータル61頭出走して、勝ったのは共同通信杯のリアルスティールと、ファルコンSのヘニーハウンドのみ。2着もシンザン記念のジュエラーと毎日杯のアドマイヤコマンドだけだ。

 1番人気と2番人気はともに3頭ずつで全く同じ[0-1-0-2]。5番人気以内のトータルで[1-2-1-19]。これはさすがに物足りない。

 きさらぎ賞では過去10年[0-0-0-8]。リグヴェーダが1番人気で8着に敗れてもいる。こうしてみると、この時期に1戦1勝の馬が重賞で戦うことは意外にハードルが高いようだ。ダノンマジェスティ云々だけでなく、今後しばらく気をつけたいものである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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