スマートフォン版へ

【関屋記念予想】関屋記念は距離適性と臨戦過程を素直に評価したい

  • 2020年08月15日(土) 19時00分
2020年05月30日公開分より、当連載はタイトルを「WIN5スペシャル予想」から「1点で仕留めるWIN5攻略法」に改め、内容も大きくリニューアル致しました。今後はより分かりやすくなるよう、極限のところまで買い目を絞って予想を公開します。“新しい解説様式”を、皆様のWIN5攻略に上手くご活用ください!

当連載の活用方法などについてはこちらをご覧ください

 前回8月9日のWIN5は373万6950円の配当で決着。なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約113万円でした。レパードS(新潟11R)を単勝オッズ22.3倍(7番人気)のケンシンコウが制したとはいえ、残る4レースを勝ったのはいずれも単勝2番人気以内の馬。「こんなにつくの!?」と驚いた方が多かったんじゃないかと思います。

 理論値の3倍超まで配当を押し上げた立役者は、信濃川特別(新潟10R)で優勝を果たしたターキッシュパレス。単勝オッズこそ6.8倍(2番人気)で、支持率にすると約12%でしたが、残り票数は45万8507票から1万9977票と、約4%しか残らなかったのです。馬単1着付けや3連単1着付けの合成オッズは単勝と同水準でしたから、WIN5だけ異様に人気がなかったということ。このレースはルリアン(3着)が単勝オッズ1.9倍と圧倒的な支持を集めており、この馬で一頭勝負を敢行したプレイヤーが多かったのかもしれませんね。

 明日8月16日のWIN5は総出走頭数が66頭、総組み合わせ数が35万3808通り(土曜12時現在)。レースごとの出走頭数が大きく異なるので、計画的に買い目を組み立てましょう。


【2020年08月16日発売分の1点予想】

小倉10R 2.マイネルウィルトス
新潟10R 6.グレイテスト
札幌11R 11.ヒルノマリブ
小倉11R 11.サトノルークス
新潟11R 8.ミッキーブリランテ


【1レース目 小倉10R 博多S】

 今回が昇級初戦となる馬は過信禁物。「前走の条件が“2勝クラスのレース”だった馬」は2015年以降[1-1-0-7]と人気を裏切りがちでした。カセドラルベルは扱いに注意すべきだと思います。

 イノセントミューズ・ジャコマル・ラクローチェ・マルシュロレーヌあたりも侮れませんが、やはり中心視したいのはマイネルウィルトス。特に不安要素が見当たりません。


【2レース目 新潟10R 三面川特別】

 近年は堅く収まりがち。「前走の着順が5着以下だった馬」は2015年以降[0-2-1-30]なので、ミッキーバディーラ・ガロシェらは評価を下げるべきでしょう。

 単純に前走の内容が良かったのはメイオール・クラヴェル・グレイテスト・クードメイトルあたり。実績上位のグレイテストは素直に信頼して良さそうです。


【3レース目 札幌11R UHB賞】

 近走成績を素直に評価したい一戦。「“同年の函館スプリントステークス”において5着以内となった経験がない、かつ“同年、かつ中央場所、かつ芝のレース”において2着以内となった経験のない馬」は2016年以降[0-0-1-24]と苦戦していました。メイショウショウブ・イベリス・ライトオンキューらは強調できません。

 積極的に狙ってみたいのはマリアズハート・エイティーンガール・ヒルノマリブの3頭。コース替わりがプラスに働きそうなヒルノマリブは特に面白い存在だと思います。


【4レース目 小倉11R 小倉記念】

 キャリアが浅い馬を重視したいレース。「出走数が20戦以上だった馬」は2011年以降[1-0-6-76]なので、ノーブルマーズ・サトノガーネットをはじめとする高齢馬は過信禁物と見るべきでしょう。

 なお「前走の馬体重が500kg以上だった馬」も2011年以降[2-0-0-35]といまひとつ。大型馬は期待を裏切りがちでした。

 これらの傾向から強調できるのはサマーセント・サトノルークス・ショウナンバルディ・ランブリングアレーあたり。実績上位のサトノルークスは無難に押さえておきたいところです。


【5レース目 新潟11R 関屋記念】

 今年も距離適性が明暗を分けそう。「“前年以降、かつ中央場所、かつ1600mのレース”において1着となった経験のない馬」は2017年以降[0-1-0-27]とあまり上位に食い込めていません。マイル以外のレースを主戦場としてきた馬はもちろん、グルーヴィットらのように新潟芝1600m外・中京芝1600mのレースしか勝ち切っていない馬も評価を下げるべきだと思います。

 また「前走の条件が“重賞のレース”以外だった馬」は2017年以降[0-0-1-17]、「前走の着順が6着以下だった馬」は2017年以降[1-0-0-21]。プリモシーンなど、臨戦過程に不安のある馬は危険と見るべきでしょう。

 有力候補はアンドラステ・メイケイダイハード・ミッキーブリランテ・エントシャイデンあたり。前走が好内容だったミッキーブリランテは特に楽しみです。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング