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【関屋記念・小倉記念予想】サマーマイル・サマー2000シリーズ3戦目!!有力馬の状態を調教からチェック!

  • 2020年08月13日(木) 18時00分

今回も人気以上の走りに期待!


 今週は新潟で関屋記念、小倉で小倉記念という重賞スケジュール。調教VTRは美浦、栗東の各トレセンでの追い切りの様子が確認できましたが、時計だけ見ていると、実に走りやすそうなのが栗東坂路。4F目最速ラップを踏んでいる馬がほとんどですし、4F目11.8秒台の頭数も非常に多い印象です。

 実際に8月12日の栗東坂路の時計を見渡してみると、一番時計は4F49.0秒と速く、4F51秒台の頭数もかなりたくさんいます。時折、雨が降ることもありますが、基本的には乾いたウッドチップということなのでしょう。走りやすい馬場状態であることは間違いありません。それゆえに、数字だけで判断できない部分をどうやって評価するべき、ここがポイントになりそうですね。

【関屋記念/メイケイダイハード】

 前走は単勝18番人気での勝利。終わってみれば、1週前追い切りも最終追い切りも素晴らしい動きを見せていました。新潟マイルは3走前に11着ですが、勝ち馬からの着差は0.6秒。その最終追いは坂路で2F24.7秒、12.3秒、12.4秒ということで、12.5秒を下回るラップを連続していましたが、前走もこれに該当していただけに、このラップはひとつの目安になります。

 今回の最終追い切りは坂路で3F目12.4秒、4F目12.1秒。ラップは前走時同様に速い点は評価できます。調教量もしっかりしていますし、状態から悪い点はないように思えます。ゆえに今回は56キロでどこまでやれるか。馬券的な評価としては、そのあたりが基準になってくると思います。

【関屋記念/ミラアイトーン】

 美浦へ転厩してからは3着、5着、2着とオープン特別とはいえ、安定した成績を残すことができています。美浦で最終追い切りを行い、函館まで輸送した前走でも2着ですから、とても気難しくて調整が難しかった以前の姿が想像できないところまで復調しています。

 今回は中5週とレース間隔があいたこともあり、1週前追い切りは南Wでしっかり。最終追い切りは坂路で4F時計の自己ベストを更新する時計をマークしています。逃げにこだわらなくても自分のリズムでレースをできれば、今回も人気以上の走りを見せることができそうです。

【関屋記念/ジャンダルム】

 この欄で取り上げたいと思った動きが1週前追い切り。CWでの3頭併せでしたが、最内から追走して、最後は楽々とサトノルークスを交わしていきます。もともと追い切りで素晴らしい動きを見せるタイプだけに、その判断は簡単ではありませんが、追えば追うだけ伸びていく走りは好調だと判断したいところ。

 最終追い切りは坂路で単走。時計も遅く、夏場は最終追いを手控えるという池江泰寿厩舎らしい仕上げになりました。これもジョッキーが拳を動かせば動かすほど加速していく走りを見せており、休み明けでもむしろ走れる状態が整っています。ただ、この追い切りでもVTRに映っている時点では右手前が出ていなかったように、左回りには少々気になるところがあります。

【小倉記念/サトノガーネット】

 某週刊誌ではほぼ無印状態ですが、netkeiba.comの予想オッズは13日7時時点で6倍台の3番人気。やっぱりnetkeibaユーザーの予想力はスゴイと思います。というのも、この馬は休み明けでもそうでなくても、追い切り本数をしっかりと消化することが重要。今回はそれができています。

 それゆえに、1週前追い切りのCWでの動きが機敏。エントシャイデンに先行しましたが、最後の直線に向いたところでサッと手前を替えましたし、差を詰めてくる相手に対しても追い出せば抜かせない加速力を見せています。最終追い切り坂路での動きも弾むようなフットワーク。あとはいつもの競馬をして、届くかどうか。それだけでしょう。

【小倉記念/ロードクエスト】

 今回はダービー以来の芝2000mを超える距離ということになりますが、個人的にはだからこそ狙いたくなります。というのも、今回の最終追い切り。栗東に滞在して、CWで単走という形になりますが、6F時計は自己ベストを更新するスピードを出せています。しかも外を回りながら、スピードが全く落ちていません。

 そもそも、中3週なのに意欲的に追い切り本数をこなしています。見た目のスピードだけでなく、調教の中身という意味でのタフさも評価できます。暑い時期にこれだけやって大丈夫なのか、という心配すらしたくなりますが、この馬自身夏実績がありますし、栗東滞在では重賞制覇の実績もある馬。ここで復活しても驚けません。

◆次走要注意

・8/8 2歳新馬【ワンダーフェンリル】(4人5着)

 デビュー戦に向けて、栗東でしっかりと乗り込んで万全の態勢。レースも少し後ろの位置取りでしたが、いつでも動けそうなフットワークでした。ただ、内だったことで仕掛けがかなり遅れます。この着順はその分。今度は違った結果になるはずです。

[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切りラスト1F最速ラップなら勝ち負け。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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