前回3月14日のWIN5は的中1票の大波乱決着。払戻金は5億5444万6060円で、今年1月11日に記録された4億8178万3190円を上回る史上最高配当となりました。日本全国の競馬ファンが必死に予想し、億単位の金額が投じられた中で、自分ひとりだけが的中馬券を持っているーー。この快感には金額以上の価値があると思いますし、ギャンブラーにとって究極の夢を叶えた的中票の持ち主が羨ましくて仕方ありません。
なお、大半の方は理解していると思いますが、的中1票で配当が5億5444万6060円ということは、払戻対象総額がその金額だったということ。1着同着となった対象レースがない(=的中組番が1通りしかない)場合、発売金額の70%が払戻対象総額となります。発売金額が8億5714万2900円以上ならば、的中1票だった場合の配当が上限の6億円に達する計算です。
前回3月14日の発売金額は7億9206万5800円どまりでしたが、2週前の3月7日(発売金額8億7501万3400円)や3週前の2月28日(同9億96万2200円)は、払戻対象総額が6億円を超えていました。ここ一年ほどでWIN5の発売金額はだいぶ伸びましたから、このままいけばそう遠くないうちに上限いっぱいの決着が実現するんじゃないでしょうか。
明日3月21日のWIN5は総出走頭数が75頭、総組み合わせ数が74万8800通り(土曜12時現在)。断然の支持を集めそうな馬がいる分、メリハリをつけやすいと感じているプレイヤーが多いかもしれません。
【2021年03月21日発売分の1点予想】
阪神10R 6.メイショウハナモリ
中山10R 13.タガノアム
中京11R 3.グレートタイム
阪神11R 9.アリストテレス
中山11R 1.ランドオブリバティ
【1レース目 なにわS(阪神10R)】
昨年は久々に差し馬が健闘したものの、基本的には先行有利。「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2017年以降[3-4-1-5]と安定しています。ヒルノサルバドール・バーニングペスカらは評価を下げたいところです。
面白そうなのはテルモードーサ・スナークスター・メイショウハナモリ・プレシャスルージュあたり。先行力が高いメイショウハナモリは素直に押さえておくべきでしょう。
【2レース目 千葉S(中山10R)】
近年は内寄りの枠に入った馬が不振。「枠番が1-3枠の馬」は2017年以降[0-0-0-24]なので、サイクロトロン・ジャスパープリンスらは強調できません。
また「前走の馬体重が480kg未満だった馬」も2017年以降[0-0-0-14]と苦戦していました。ヒロシゲゴールド・コパノフィーリングなど、馬格のない馬は割り引きが必要です。
今年はタガノアム・ヒラソールあたりが楽しみ。いずれもコース替わりはプラスに働くでしょうし、展開が味方する可能性も高いと見ています。
【3レース目 名古屋城S(中京11R)】
3勝クラスのレースとして施行されていた昨年までの名古屋城Sは、どちらかと言うと外枠不利。「馬番が10-16番の馬」は2017年以降[0-0-2-25]ですから、ハヤブサレジェンドらは過信禁物と見るべきでしょう。
なお「前走の距離が1700-1900m以外だった馬」も2017年以降[0-1-0-17]といまひとつ。アッシェンプッテル・テーオーケインズ・ミヤジコクオウなど、2000mのレースを経由してきた馬は扱いに注意すべきかもしれません。
エイコーンあたりもマークしておきたいところですが、より楽しみなのはグレートタイム。好枠を活かせそうなタイプです。
【4レース目 阪神大賞典(阪神11R)】
実績や距離適性を素直に評価したい一戦。「“JRA、かつ2200m以上、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-1-0-26]でした。
あとは近走成績も重要なポイント。「“前年以降、かつJRA、かつGIのレース”において11着以内となった経験がない、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2014年以降[0-0-1-29]なので、タイセイトレイルらは評価を下げるべきだと思います。
メイショウテンゲン・ディープボンド・ショウリュウイクゾ・ユーキャンスマイルあたりも侮れないとはいえ、やはりこのメンバー構成ならアリストテレスが最有力。一頭勝負を基本線として良いんじゃないでしょうか。
【5レース目 スプリングS(中山11R)】
血統が明暗を分けそう。「父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬、かつ“JRA、かつ1600-1800m、かつ重賞のレース”において4着以内となった経験がない馬」は2014年以降[0-0-1-30]と、あまり上位に食い込めていません。ヴェイルネビュラらは割り引きが必要です。
さらに「前走の条件が“JRAのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下だった馬」は2014年以降[1-0-2-32]と期待を裏切りがちでした。ヴィクティファルスなども扱いに注意すべきだと思います。
狙ってみたいのはランドオブリバティ・ヴィゴーレ・ロードトゥフェイム・イルーシヴパンサーあたり。手広く構えても良さそうですが、実績上位のランドオブリバティは無難に押さえておくべきでしょう。