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オークスは末脚やキャリアを重視したい

  • 2021年05月22日(土) 19時00分
 前回5月16日のWIN5は3億591万1340円の高額配当決着。5レース目のヴィクトリアM(東京11R)こそ単勝オッズ1.3倍(1番人気)のグランアレグリアが優勝を果たしたものの、1レース目の朱雀S(中京10R)を単勝オッズ113.5倍(16番人気)のコロラトゥーレが制すなど、大きな波乱が続きました。

 ちなみに、前回5月16日は、史上初の“6億円決着”にもっとも近付いた回でもあります。WIN5の払戻率は70%なので、返還等がなかった場合、発売金額が8億5714万2900円以上ならば、的中1票だった場合の払戻金額が6億円となる計算です。そして、払戻金額の上限が6億円となった2014年の6月7日以降、かつ発売金額が8億5714万2900円以上だった過去25回に限ると、的中票数の最少記録は2021年の4月4日に記録された11票(払戻金額5633万3400円)でした。

 前回5月16日は発売金額が8億7403万2400円に達していたうえ、対象4レース目の終了時点における残り票数がわずか9票。「的中1票ならば史上初の“6億円決着”だ!」という事実に気付き、ドキドキしながら戦況を見守っていたWIN5マニアは、たぶん私だけではないでしょう。

 残念ながら(?)最終的な的中票数は2票でしたが、最近はWIN5の売り上げが好調なので、意外と近いうちに“6億円決着”が実現するかもしれません。無論、それを当てるのが自分であればこんなに幸せなことはないですし、究極の目標としてこれからも意識していこうと思います。

 明日5月23日のWIN5は総出走頭数が80頭、総組み合わせ数が99万5328通り(土曜12時現在)。百万通りには届かなかったものの、総組み合わせ数はかなり多い部類ですから、極端な低額配当決着となる可能性は高くなさそうです。

【2021年05月23日発売分の1点予想】

中京10R 6.スクリーンプロセス
東京10R 16.ペコリーノロマーノ
新潟11R 9.ライオンボス
中京11R 9.イメル
東京11R 7.アカイトリノムスメ

【1レース目 鳳雛S(中京10R)】

 馬格がポイント。「前走の馬体重が480kg未満だった馬」は2018年以降[0-1-0-13]と苦戦していました。タイセイアゲインらは評価を下げるべきでしょう。

 また「前走の着順が5着以下だった馬」は2018年以降[0-0-0-14]、「前走の距離が1600〜1800m以外だった馬」は2018年以降[0-0-0-12]と、上位に食い込めていません。タケルペガサス・ロードシュトロームらも過信禁物です。

 これらの傾向から強調できるのはショウナンアレス・スクリーンプロセス・ウェルドーンあたり。前走が好内容だったスクリーンプロセスは素直に信頼して良いと思います。

【2レース目 フリーウェイS(東京10R)】

 前走好走馬が強いレース。「前走の着順が7着以下だった馬」は2016年以降[0-0-0-38]でした。ショウナンアオゾラなど、大敗直後の馬は過信禁物と見るべきでしょう。

 さらに「前走の4コーナー通過順が11番手以下だった馬」は2016年以降[0-0-0-17]。トオヤリトセイトらもあまり強調できません。

 狙ってみたいのはフレッチア・カヌメラビーチ・リアンティサージュ・ペコリーノロマーノあたり。休養明け2戦目のペコリーノロマーノは特に楽しみです。

【3レース目 韋駄天S(新潟11R)】

 コース適性が高い馬と、先行力が高い馬に注目したい一戦。「“新潟芝1000m直、かつ3勝クラス以上のレース”において1着となった経験がない、かつ前走の4コーナー通過順が3番手以下だった馬」は2016年以降[0-1-1-46]と安定感を欠いています。カッパツハッチは無理に嫌わなくても良さそうですが、レジェーロなど他の該当馬は上位に食い込む可能性が低いと見るべきでしょう。

 なお「馬番が1〜7番の馬」は2016年以降[0-0-1-34]、「出走数が30戦以上の馬」は2016年以降[0-0-1-32]。ヒロイックアゲンのような、内寄りの枠を引いてしまった馬、キャリアが豊富過ぎる馬も期待を裏切りがちでした。

 今年はノンライセンス・ライオンボス・ケイアイサクソニーあたりが有力。昨年の優勝馬でもあるライオンボスを買い目から外すのはお勧めできません。

【4レース目 大垣S(中京11R)】

 今年の中京ダ1400m、かつ4歳以上のレース(5月22日終了時点)は、中京以西のレースを経由してきた馬が優勢。「前走のコースが東京・中山・新潟だった馬」は[0-0-0-12]です。デンコウリジエールらは扱いに注意すべきだと思います。

 チャンスがありそうなのはディサーニング・ワイドカント・イメル・アスタースウィング・クインズヴィヴィあたり。実績上位のイメルは素直に押さえておくべきでしょう。

【5レース目 オークス(東京11R)】

 桜花賞・フローラSの上位馬や、主要な前哨戦を差して勝ち切った馬が中心。「“桜花賞・フローラS”において3着以内となった経験がない、かつ“同年2月以降、かつJRA、かつオープンクラスのレース”において“着順が1着、かつ4コーナー通過順が3番手以下”となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-1-65]でした。

 また、東京のレースを差して勝ち切ったことがある馬を除くと、前走で出走メンバー中上位の上がり3ハロンタイムをマークしていない馬は不振。「前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下、かつ“東京、かつ1勝クラス以上のレース”において“着順が1着、かつ4コーナー通過順が3番手以下”となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-1-61]とあまり上位に食い込めていません。ソダシがこの条件に引っ掛かっている点は気掛かりです。

 さらに「出走数が6戦以上の馬」も2014年以降[0-0-2-55]。ユーバーレーベンなど、キャリアが豊富過ぎる馬は評価を下げるべきでしょう。

 タガノパッション・クールキャット・ファインルージュあたりも面白い存在ですが、注目はやはりアカイトリノムスメ。前走の桜花賞は好走馬の傾向から外れていましたし、今回はコース替わりがプラスに働くと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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