重賞掲示板経験のある馬に期待
ローズSは、オークスで掲示板に載った馬がいれば過去10年で[6-2-3-6]、該当馬が複数頭いたら必ず1頭は馬券に絡んできたのだが、今年は事情が異なる。オークス組は7着だったアートハウスと16着だったパーソナルハイがいるだけだ。
過去にこのようなケースはどれだけあったのだろうか。
秋華賞が創設された1996年以降、ローズSに「前走オークス5着以内」の該当馬が出走しなかったことは2018年の1回しかない。1頭のみというのも1997年、2016年、2020年の3回だけだ。
2018年はオークス13着のカンタービレが優勝。前走1勝組のサラキアが2着、前走2勝クラス組のラテュロスが3着だった。ただサラキアはチューリップ賞(4着)、ラテュロスは阪神JF(6着)に出走歴があり、100%の上がり馬という感じでもない。
1997年はオークス掲示板組こそいなかったものの、桜花賞馬のキョウエイマーチ(オークス11着)が優勝。3着はNHKマイルC馬のシーキングザパールだった。
2016年は唯一のオークス掲示板組・シンハライトが優勝。2、3着馬もオークス以前の重賞に出走歴があった。
2020年も唯一のオークス掲示板組・リアアメリアが優勝。3着オーマイダーリンはシンザン記念4着があった。
ここまで触れた4つの年度で、春重賞未経験馬が馬券に絡んだのは1997年2着のメイプルシロップと、2020年2着のムジカだけ。オークス組が手薄な年でも、夏以降に出てきた馬が好走するのは意外に難しい。
オークス最先着で忘れな草賞勝ちもあるアートハウス、オークスは大敗だがフローラS2着のパーソナルハイ、重賞4着が2回あるマイシンフォニーの3頭、広げても重賞掲示板経験のあるラリュエルとブルトンクール、この中から1〜3着の3枠中2つは埋まるくらいに想定してもよいかと思う。