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【マイルCS予想】飛びぬけた存在はいないがひねりすぎも厳禁

  • 2022年11月18日(金) 18時00分

今年は富士S組にもチャンスあり


 昨年のグランアレグリアのように飛びぬけた存在はいない今年のマイルCS。ただこのレースでは過去10年、単勝20倍以上の馬が1頭も馬券に絡んでいない。ひねりすぎも止めておきたい。

 サリオスは毎日王冠で最後鋭い脚を見せた。一時期よりデキそのものが良くなっている印象。本来の力を出せればここも勝ち負けだろう。

 シュネルマイスターは昨年の2着だし安田記念も2着。NHKマイルC勝ちもありマイルGIの実績は十分だ。唯一の懸念はスプリンターズSを使ったこと。折り合いなどに影響があるかどうか。それがなければ今回も上位争いに加わることだろう。

 ソダシは牡馬の一線級相手にどこまでやれるかというところだが、有力馬の中では位置が取れるタイプという立場でもある。前寄りの馬に有利な展開になれば好勝負になる。

 今年は前走GI組が1頭しかいないので、富士S組にもチャンスがありそう。当時はセリフォスが勝ったがクビ・クビという着差だけに本番では順番が入れ替わってもおかしくない。特にダノンスコーピオンは前走時2キロ加増・ソウルラッシュは1キロ加増だったので、上位3頭のアトサキは本当に難しい。

 ジャスティンカフェはとにかく速い上がりが使える馬。そのぶん馬場状態の影響を受けやすく、道悪だと明らかにパフォーマンスは落ちる。今週は降水があってもごく少量になりそうだが、先週重で競馬をしたので良馬場であっても荒れ具合がどうか。まずは土曜の芝を見てこの馬の評価を決めたい。

 前述した単勝20倍ラインだとここまでくらいまでか。他になにか付け足すとしたらスワンS組だが、今年は1〜5着馬が揃って不出走、最先着のロータスランドはここまでマイルGIでは大きい着順ばかりで、強くは推しづらい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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