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【ジャパンC予想】前走3着以内のGI馬(日本馬)が少ない今年

  • 2022年11月22日(火) 12時00分

出走するGI馬3頭は前走馬券にも絡んでおらず…


 今年のジャパンカップ、日本調教馬でGIを勝っているのは3頭。ただその3頭はいずれも前走で馬券に絡んでいない。

 過去にこれに近い年はあっただろうか。調べやすい「平成以降(1989年以降)」について改めて調べてみた。

 平地GI勝ち馬が少なかった年、最少は0頭の1994年。マーベラスクラウン、ロイスアンドロイス、ナイスネイチャ、フジヤマケンザン、マチカネタンホイザが出走した(マチカネタンホイザは除外)が、その時点でのGI馬はいなかった。

 他には1991年が1頭、1992年と1995年が2頭、1990年・1993年・1997年・1999年・2003年・2004年が今回と同じ3頭。古めの年代が多い。外国調教馬の来日が多かったことや、大阪杯など新設GIがあること、馬の故障が減ったことなども影響しそうだ。

 ここまではあくまでエピソードで、ここからが馬券の話。あまり古い年代は馬券の参考にならないと思うので、今度は外国馬の3着以内が無くなった2007年以降を対象に「GI勝ちあり+前走3着以内の条件を満たす馬が少ない年」を見てみる。

 最少は2019年の0頭。この年はGI馬が5頭いたが前走3着以内はゼロ。ただそんな中からでもスワーヴリチャードが1着、ワグネリアンが3着した。

 他では2007年・2013年・2015年・2016年が2頭。これらの年は4回とも該当する(GI勝ちがあって前走3着以内の)2頭両方は馬券に絡まず、1頭だけが絡んでいる。そして、2016年を除く3回は「前走4着以下のGI馬」が1頭絡んできている。

 これらの年度を見ると、「前走好走のGI馬が少なくても、その中から1頭くらいは走る」「前走4着以下でもGI馬というのはやはりたいしたもの」という印象がある。今年の3頭も、それなりに尊重した馬券を組みたいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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