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【朝日杯FS予想】先週を反省して枠順の話

  • 2022年12月13日(火) 12時00分

多頭数になったときに意識しておきたい枠順傾向


 個人的な話だが、昨年の阪神JFでナミュール、今年の阪神JFでラヴェルと、姉妹で◎を失敗してしまった。しかも2頭とも外枠が響いたという、反省が生きない外し方になってしまった。

 筆者の世代は外枠超不利時代の阪神(旧コース芝1600m)を知っているので、その反動として2006年に新コース・外回りができて以降、「外枠も大丈夫」というイメージが浸透している。ただ、改めて調べてみると極端な外枠だけは割り引くべきかもしれない。

 現コースになってから16頭立て(1〜8枠がすべて複数頭になる)以上の阪神芝1600mにおける枠番別成績は、

回収率向上大作戦


 となっている。実際には各馬の脚質も絡むし単純には語れないのだが、7枠までがほとんど差のない関係なのに対し、8枠だけいきなり落ちている感じはある。

 単勝10倍未満の馬に限定した場合、1〜7枠は目立った差がなく(敢えて言えば1〜2枠がやや低い)、トータルで勝率18.7%・複勝率47.6%に対し、8枠は勝率13.5%・複勝率37.5%。上位人気馬に限定しても8枠だけいきなり下がる。

 8枠は16頭立てで15、16番、18頭立てで16〜18番。今週の朝日杯FSが最終的に何頭立てになるか分からないし8枠に人気馬が入るかどうかも分からないが、今開催の阪神では他に4鞍、芝1600mが組まれている。来年以降も含め、多頭数になったときは意識しておきたい傾向である。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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