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【ホープフルS予想】相性がよく魅力的なジャスタウェイ産駒

  • 2022年12月27日(火) 18時00分

今年はある程度人気割れし…


 今年のホープフルSはある程度人気割れしそう。ファンも選択に悩んでいるところではないだろうか。

 ガストリックは2戦2勝で重賞勝ち。このレースとも相性のよいジャスタウェイ産駒というのも魅力だ。ここでも勝ち負けするだけの能力はあると思うが、差しが届く展開かどうかだけは問題。もともとホープフルSは前寄りの馬が有利な面がある。

 もう1頭の前走重賞勝ち馬グリューネグリーンは人気薄・逃げ切りでの勝利だっただけにあまり評価されていないが、多頭数の競馬を経験しているなど強みになる要素もある。ここ一番でのデムーロも怖い。

 ファントムシーフは良い枠を引いた。位置をとったうえである程度速い上がりを使えるし、このレースには向いていそう。福永祐一騎手、最後の芝GIチャンスになるかと思うが、勝ち切る可能性まである。

 ハーツコンチェルトは前走の出負けが痛かった。どのみち初手はあまり速くない馬なので、今回も序盤は中団より後ろになるのでは。問題はその先で、本当ならペースが緩んだところで捲りたい。ただ、内枠で包まれる形だと動けない可能性もある。

 セブンマジシャンは中山での新馬と阪神での1勝クラスが全く違う内容で、それだけに対応力の幅はありそう。全体時計にしても上がりタイムにしても額面が速くなると厳しいものがあるが、そうならなければ戦えるはずだ。

 ミッキーカプチーノも2戦2勝馬。今回は枠がだいぶ外なので、そこは正直心配。ただスタミナの余裕はかなりありそうなので、それを生かして強引な捲りを打つとか、全体に消耗戦の度合が高いレースにすると自身には有利に働きそうだ。

 セレンディピティはヴィクトリーなどの近親だしこのコースで楽しみ。前走の勝ちっぷりもよかった。ただファンの期待が先行している印象もあるので、ここで勝ち負けというよりは来年にメドのつく競馬を期待したい。

当コラムの次回更新は1月4日(水)18時予定です。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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