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【ドバイWC予想】ドバイワールドカップの血統傾向は独特

  • 2023年03月24日(金) 20時00分
今週末はドバイWC!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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ドバイの芝でも高いパフォーマンスを発揮できる日本生産馬


 ヨーロッパの芝G1とアメリカのダートG1は、それぞれ別方向ともいえる能力の方向性が問われます。そして、日本の芝競馬もアメリカ、欧州とも一線を画する能力が問われます。

 日本は独自の馬場整備技術と番組体系によって、アメリカ、欧州のトップホースよりも優れた直線スピード能力を発揮する馬を選別しやすいシステムを確立しました。そのシステムの中でサンデーサイレンスとキングマンボの才能を見出し、後継産駒達が日本競馬独自の能力を高めていきました。

 日本の芝で選別されたトップホースは、同じようなコース作りをされているドバイの芝にもマッチするため、日本生産馬はドバイの芝でも高いパフォーマンスを発揮できる馬が多いのです。

 ドバイワールドCの舞台、メイダンのダート2000mも独特の舞台。この舞台は同じダート2000mで行われるケンタッキーダービーに近いものの、好走する血統傾向は微妙にズレます。

 ドバイ独特の血統傾向の象徴といえば、真っ先に上がるのは、2018年、19年に当レースを連覇したサンダースノー。父はヘルメット。アメリカよりも欧州での適性が高く、欧州の主流系統であるデインヒルの系統。

 ヘルメットは現役時代もオーストラリアで活躍。2019年に人気薄で2着だったグロンコウスキーの父ロンロもオーストラリアの名馬。母父はドバイディスティネーション。キングマンボ系でイギリスのマイルG1勝ち馬。アメリカの2000mG1で欧州の芝血統、オーストラリアの主流血統を強化した馬がここまで走るレースはありません。

 つまり、ドバイのダート2000mとアメリカのダート2000mではベスト配合はズレます。勝負を分ける血の一押しは、欧州の芝マイル以下G1でもスピードを発揮できる血統なのではないでしょうか?

 すでにドバイのメイダンのダートで結果を出しているアルジールスも父がシャマーダル。欧州の主要なマイル、短距離G1勝ち馬を多数輩出している種牡馬。ただし、適性が合うのは血統を知らなくてもわかるので、同舞台の適性は血統から類推するしかない競走馬を話題に上げます。

 ウシュバテソーロは、父が芝マイルG1勝ち馬を出しているオルフェーヴル。欧州芝適性の高い種牡馬ながら、アメリカのダートG1馬マルシュロレーヌも出した種牡馬。

 母父も芝マイル、短距離のG1馬を出しているキングカメハメハ。キングマンボ系。前出のサンダースノーの母父もキングマンボ系。キングマンボ系統はメイダンのダートがケンタッキー以上にマッチする系統。昨年3着、一昨年2着のチュウワウィザードもキングマンボ系とサンデー系の配合馬。

 パンサラッサもキングマンボ系。母父はサドラーズウェルズ系のモンジュー。サンダースノーもキングマンボ系と欧州型ノーザンダンサー系の配合馬。サドラーズウェルズとキングマンボを両方持つ欧州指向の強さも近いです。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のドバイWC予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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