スマートフォン版へ

【桜花賞予想】前走4着以下でも買えるのは

  • 2023年04月04日(火) 12時00分

狙いはトライアル以外のオープンで1着があった馬


 過去10年の桜花賞で優勝した馬は、全馬が前走で3着以内だった。前走4着以下から桜花賞で2,3着した馬は10年で6頭。大敗してきた馬にとっては厳しいレースとなる。

 ただ、前走4着以下だった馬が2,3着になるのをうまくヒットさせれば、好配当が望める。そこでその6頭がどんな馬だったか改めて振り返ってみると……
回収率向上大作戦

 6頭すべてが2走前までにオープン勝ちがあり、チューリップ賞で負けて桜花賞で復活していたということになる。

 過去10年より少し対象を広げて、桜花賞が現コースになった2007年クラシック世代以降全体について見てみよう。

 桜花賞に出走した馬は合計285頭。桜花賞前かつトライアル以外のオープンで1着があった馬は150頭(177勝)。それらの馬が「前走4着以下」の状態で出走したケースは[1-4-4-59]。前走10着以下の馬が[0-1-0-21]と足を引っ張っているので、前走4〜9着とすれば[1-3-4-38]。エフティマイア(クイーンC6着→桜花賞15番人気2着)と前出プリンセスジャックが効いて複回収率164%あるが、複勝率は17.4%と高くはない。

 ただ桜花賞の前走がチューリップ賞だったケースは[1-2-4-9]で複勝率43.8%、複回収率266%。前走を負けてなお上位人気になる馬がいたことが複勝率に繋がっているのだが、それを考えても悪くはない成績だ。

 今年の登録馬で、トライアル以外のオープン勝ちがある馬は12頭。そのうち前走が4〜9着だったのはブトンドール(フィリーズレビュー)、ダルエスサラーム(チューリップ賞)、キタウイング(同)。なにかあるとしたらこの3頭、特にチューリップ賞組のどちらかだろう。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング