適性、成長曲線ともにマッチする欧州血統

　フローラSは若駒限定の牝馬限定重賞では初の2000m重賞。欧州指向のスタミナ、馬力に寄った血統に向くレース。欧州型血統のなかでも特に重厚なロベルト系、サドラーズウェルズ系の血を持つ馬の好走例が目立ちます。

　また、スタミナ血統馬は持ち味を発揮するのに時間がかかります。このレースが行われる時期にようやく能力を発揮する体力がついてくる馬も多いことも、当レースでスタミナ、馬力血統が多数好走する要因。欧州型血統のなかでも特に重厚なロベルト系、サドラーズウェルズ系の血を持つ馬の好走例がフローラSでは目立ちます。

　昨年の勝ち馬エリカヴィータも父は欧州型のキングカメハメハ。そして母母父は欧州型のなかでもスタミナ能力を特に強化するヒズマジェスティ系のプレザントコロニー。3着のシンシアウィッシュは母父が欧州のスーパーサイヤー、ガリレオ。サドラーズウェルズ系。

　2021年1着クールキャットは父ロベルト系、3着ユーバーレーベンは母母父ロベルト系。

　2020年1着ウインマリリンは父ロベルト系、3着フアナは母母父ロベルト系。

　2019年9番人気3着ジョディーは母母父サドラーズウェルズ。

　父サンデー系(大系統)では、主流のサンデー系がスピードを削がれるレースに強く、欧州指向のレースも得意なステイゴールドの系統に注目。

　2020年2着ホウオウピースフル、2021年2着スライリーが父オルフェーヴル。2021年3着ユーバーレーベンが父ゴールドシップ。いずれも父父がステイゴールド。

　アウフヘーベンは母母父がサドラーズウェルズ。近親にゴーフォザサミット、ショウナンマイティ。いずれも遅咲きの馬。ゴーフォザサミットもちょうどこの時期に行われる青葉賞が重賞初勝利。ショウナンマイティも3歳の年末に重賞で初連対した馬。適性も含めて、ここでもう一段の上昇も期待できる裏付けはある血統。

　ゴールデンハインドは父がステイゴールド系のゴールドシップ。当レースに相性の良いタイプのサンデー系種牡馬。重賞キャリアも強みになる血統。母父シャマーダルは自身も産駒もフランスダービーを勝った欧州型の名種牡馬。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のフローラS予想はレース当日までにウマい馬券で公開！