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【エプソムC予想】前に行ける馬を重視したいエプソムC

  • 2023年06月06日(火) 12時00分

過去の位置取りデータから妙味を探る


 降級廃止以降、エプソムCの週は年齢別成績の話ばかり書いてきたので、今年は別な話を書く。位置取り別の成績に関する話だ。

 最初に結論を書くと、エプソムCは前に付けられるタイプを買ったほうがいい。今回は東京が改修された2003年以降=20年間のデータをもとにするが、過去10年で切っても結論はほぼ同じである。

 エプソムCは過去20年に単勝30倍以上の馬が4回3着に来ているのだが、これらを入れると一撃で複回収率の数字が上がってしまう一方、このグループの複勝率は2.5%しかないので、この馬たちはカットしてしまう。「2003年以降のエプソムCで単勝30倍未満だった馬たち」が今回の集計対象だ。
 
 その馬たちを3コーナーの通過順別に整理すると、
回収率向上大作戦


 もちろん中団以下から馬券に絡む馬もいるが、回収率が追い付かないということは、1倍以上30倍未満の中でも上位人気寄りの馬を中心に好走しているということになる。

 位置取りについてありがたいのは、同じ馬たちを対象に「前走の3コーナー通過順」で見ても近い結論になることだ。
回収率向上大作戦


 実は今年のエプソムC、前走3角位置が3番手以内の馬は2頭のみ、4〜6番手の馬は6頭。過去3走で3角3番手以内に入ったことのある馬は5頭。該当馬はそれぞれチェックしていただきたいが、馬券もこの馬たちから組み立てるのがよいと考える。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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