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【宝塚記念予想】今年の宝塚記念もトニービンの血が輝く

  • 2023年06月23日(金) 19時00分
今週末は宝塚記念!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

春のクラシック無冠のトニービン持ちに好相性


「日本の主流種牡馬の礎であるサンデーサイレンスの血を日本ダービーに向きの配合に特化した配合は宝塚記念には合わない」

 当コラムでも15年近く書き続けていることですし、今週公開されているYouotube「亀谷敬正の競馬血統辞典」でも解説。サンデーサイレンスの影響が薄い馬で宝塚記念に合う配合馬の中から注目馬も取り上げました。

 ここでも同じことをテキスト化すれば楽なのですが(笑)当コラムでは、宝塚記念、そして今後の日本でキーとなる種馬を話題にしてみましょう。宝塚記念が当たるかはわからないので、せめて、今後の競馬予想で当たるであろう血統のトレンドを記しておきます。

 今後、日本の競馬は「トニービンの血」が強い馬作りのスパイスとして重要な役割を担います。

 ここ10年近く、トニービンの血は不遇でした。トニービンを父系に持つ後継種牡馬の存続は絶望的なことに加え、ディープ産駒全盛時代にはトニービンを持つ繁殖との成功例が少なすぎたからです。ディープ産駒は母父トニービンのGI馬は1頭もいませんでした。(トニービンを母系に持つGI勝ち馬も1頭のみ)

 トニービンを持つ大物種牡馬の代表はハーツクライですが、同じくトニービンを持つドゥラメンテが早すぎる他界をしてしまったことも、残念ながらトニービンの希少価値を上げることにつながります。今後は確実にトニービンの血は希少価値と存在感を増すことでしょう。

 宝塚記念もトニービンの血を持つ馬に相性の良いレース。昨年も勝ち馬のタイトルホルダー、2着のヒシイグアスはいずれもトニービンの血を持つ馬。

 2020年・2019年と連続連対のキセキ、2019年の勝ち馬リスグラシューもトニービンの血を持つ馬。2019年はトニービンを持つ馬の1-3着独占。2018年はノーブルマーズが12人気で3着。同馬もトニービンを持つ馬です。

 なお、2020年・2021年と宝塚記念を連覇したクロノジェネシスの父はバゴ。トニービンと同じ凱旋門賞馬であり、欧州型ナスルーラ系でした(血統ビームオリジナルの血統タイプ分類。スマート出馬表を参照)

 タイトルホルダー、ヒシイグアス、キセキ、リスグラシュー、ノーブルマーズ、そしてクロノジェネシスにも共通するのは、春のクラシックでは勝てなかったこと。簡単に言ってしまえば、トニービン本来のの持ち味は、3歳春では強化が間に合わないのです。3歳春では間に合わないスタミナや馬力をトニービンから強調された馬の方が宝塚記念に合うとも考えられます。

 イクイノックスは母系にトニービン。春のクラシックは無冠。3歳秋になって天皇賞秋。そして有馬記念、海外のドバイシーマクラシックを優勝。

 春のクラシックは無冠で、海外、有馬記念を勝ったのは同じくトニービンを母系に持つハーツクライと同じ能力開花のパターン。

 ハーツクライの産駒のジャスタウェイも春のクラシックは無冠。古馬になってドバイで圧倒的なパフォーマンスを見せた馬でした。

 そのジャスタウェイの産駒がダノンザキッド。春のクラシックは無冠。父も母父も日本ダービー馬勝ち馬は出していない種牡馬で配合された馬。日本の主流条件に特化していない父と母父を持ちながらも根幹距離(400mで割れる距離で行われる日本の主流条件)で走れているのは能力の高さの証であり、近走以上のパフォーマンス発揮も期待できる舞台設定です。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の宝塚記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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