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【中京記念予想】4年ぶり中京開催 予想の鍵は調子とコース適性

  • 2023年07月21日(金) 18時00分

再三の施行条件変更によりデータの読み取りが難しい


 中京記念は京都の改修絡みで施行条件が再三替わっているのでデータ予想が難しい面がある。格よりは調子やコース適性で予想したほうがよいレースではあるので、その点は意識したい。

 ルージュスティリアはこのコースで3勝しており、GII・GIでの着差からも今回人気になるのは自然なところ。ただ、牝馬戦から対牡馬重賞にスムースに移行できるかどうかは馬によってケースバイケースなので、その点は考慮したい。

 ディヴィーナも条件馬時代のコース成績が魅力の馬。前走のヴィクトリアマイルが4着なので今回期待されるが、人気薄での好走だっただけに再現性がどの程度あるのかはやってみないと分からない。個人的には重いシルシというより抑えのヒモとして扱いたい。

 ホウオウアマゾンは重賞での好走も多い、格上的存在。このメンバーなら好位がとれそうだし、一時期より調子も戻っていそう。念願の重賞初制覇もありうる。

 ダノンスコーピオンは大きい着順が続いているが相手関係は楽になるし、59キロは大きな問題ではない。今回はテン乗りだが、同厩のダノンザキッドが乗り替わりから復調したように、なにかのきっかけになる可能性もある。

 ウイングレイテストは派手さこそないものの、堅実な競馬ができる点が魅力。中京記念はオープン特別やリステッドからくる馬でも普通に好走できるので、実績はこの馬でも十分だ。

 そのウイングレイテストが4着だった米子Sを勝ってきたのがメイショウシンタケ。オープン特別・リステッドを勝ってきた馬というのは中京記念でかなり結果が出ているのだが、10番人気で勝ってきた馬ということで扱いには悩むところだ。

 穴で1頭挙げるならアドマイヤビルゴ。60キロで重馬場だった谷川岳Sはノーカウントにしてもいい。その前がリステッドで3,1着、当時57キロで今回57.5キロなら十分にチャンスはある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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