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【レパードS予想】前走1勝クラス組が苦戦傾向に

  • 2023年08月04日(金) 18時00分

最後まで押し切れるロングスパート能力は魅力


 過去のレパードSでは前走1勝クラス組が苦戦しているのだが、今年は数が多いうえに人気になる馬もいる。どれかしらは馬券に絡んできそうだが、同組の取り過ぎは避けたいところだ。

 ミスティックロアは1勝クラス組だが2、1、1着と順調にきていて今回人気になりそう。初手から位置を取れるタイプではないが勝負どころで上がっていって、そのまま最後まで押し切れるロングスパート能力が魅力。あとは重賞のレベルになって、押し上げるタイミングのラップがどの程度かが問題だろう。

 クールミラボーはダートでは4戦4連対。2勝クラスで2着というのは例年の相場としても十分通用するところ。能力的には足りそうだが、後ろから行って外を回っても届くような展開になるかが問題。受け身の立場ではある。

 エクロジャイトは鳳雛S勝ちで今回格上の立場。逃げも辞さない先行脚質もこのレースには合っている。馬齢戦なので実績があっても同斤という点にはお得感がある。外枠を引いてしまったがそれでも2〜3番手は取れるだろうし、素直にこの馬からという手もあるだろう。

 オメガギネスは2戦2勝。前走のタイムも悪くない。休み明けという点で多少割り引かねばならないが、同じ1勝クラス組でミスティックロアと人気が大きく離れるようなら、こちらを優先する手もある。

 パクスオトマニカは初ダートのここを選んできた。重賞レベルで初ダートというのは簡単な話ではないが、この馬は逃げという武器があるので侮れない。勝つか大敗かのどちらかのように思うので、馬券もそういう前提で組み立てたい。

 ソッコータルマカは前走もう少し走ってほしかったが、内枠+先行もできる点が魅力。坂井瑠星騎手に戻る形になるが、レバードSは戻る形も含めて乗り替わりの馬がよく走っている。

 ライオットガールは3勝クラスでそれなりの競馬をしているのに、当時51キロだったせいか人気にならない雰囲気。前走3勝クラス組というのはそもそも過去の例が少ないが、牝馬限定とはいえ2勝クラスを人気で勝っているのだから、もう少し評価されてもよいように思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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