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【関屋記念予想】こちらの重賞こそ外枠重視で

  • 2023年08月08日(火) 12時00分

穴を狙うなら外枠が前提か


 我々はアイビスSDのときだけ外枠外枠と言っているが、実は関屋記念のほうが外枠にこだわるべきレースなのではないだろうか。

 2001年に新コースになって以降、枠番別成績は以下のようになっている。

回収率向上大作戦


 過去10年に限るとさらに外枠有利で、優勝馬10頭中7頭は7〜8枠、2着馬7頭は6〜8枠から出ている。

 上記の表では2枠の単回収率が高くなっているが、これは03年オースミコスモ(単勝5340円)と17年マルターズアポジー(単勝1210円)によるもの。ただ人気順としては8番人気と7番人気だ。

 ざっくり内半分ということで1〜4枠を対象にすると、9番人気以下で馬券に絡んだのは昨年のシュリ(4枠6番から12番人気2着)だけ。22回のうち12頭立て以下が4回、14〜16頭立てが各2回あるとはいえ、人気順ベースでの穴馬は内枠からだとほとんど好走してこなかったことが分かる。内枠は上位人気馬だけ押さえれば十分かもしれない。

 穴を狙うなら外枠が前提になるが、それ以上に重視したいのが「外枠の人気馬」だ。7〜8枠で1〜2番人気だった馬は[9-2-0-2]。当然回収率は単複とも100%を超えている。枠順がどうなるかは金曜まで分からないが、もし人気馬が外枠に入るようならその馬を素直に軸とし、「外枠の穴馬」と「内枠の人気馬」をヒモに取ればよいということになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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