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【新潟記念予想】今年は何重にも予想するのが難しい一戦

  • 2023年09月01日(金) 18時00分

速い上がりが生きる展開となればサリエラが有力だが…


 新潟記念は追い込み馬が届いてくることが多いが、持ち脚質が追い込みというより、いつもは先行するような馬が差しに回って、それでも好走できてしまうようなところがある。それを予想するのが難しいのだが、それ以前に今年は前走で差し競馬をしていた馬ばかり。何重にも難しい。

 サリエラはかなり速い上がりを使ってきた馬なので、それが生きる形だとやはり有力。ただ新潟ではどんな馬でも33秒台が出せてしまうような面もあるので、路面と展開次第ではアドバンテージが縮小されてしまう可能性もある。

 ノッキングポイントも最後は良い脚を使ってくる馬。ダービーで掲示板はやはりたいしたものだし、距離も2000mくらいがちょうどよいのではと思う。

 マイネルウィルトスはGIIIから来た馬の中では前走着順がいちばん良い。1年の休み明けでも好走できたのはたいしたもの。ただ新潟で上がり勝負だと決め手で負ける予感もある。新潟では福島民報杯勝ちがあるが、当時は不良馬場だった。

 プラダリアは相手なりに走れるという印象。今回はぐっと相手が軽くなるが、それでも結局3〜5着あたりというタイプではある。新潟を使ったことがないのはむしろ楽しみで、プラスに働けば上位食い込みも可能だろう。

 バラジは今回のメンバーでは唯一、前走で先行していた馬。差しもできる馬だし、2勝クラスかつ2着だったレースだが、東京芝2400mで上がり33.2秒をマークしたこともある。このレースには適性があるのではと期待したい。

 イクスプロージョンは同距離の新潟大賞典3着だが、当時は不良馬場。昨年の新潟記念は同じハンデ(今年は基礎重量が+1キロされているので見た目は56→57キロ)で12着。良馬場だと厳しいかもしれない。

 ユーキャンスマイルはさすがに年齢による衰えがあるように見えるが、追い込み一手の脚質とこのレースは合っている。昨年も人気薄で2着しているし、△を回すかどうか検討してみる手はあるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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