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【ローズS予想】前走オークス掲示板組を狙うのがセオリーだが…

  • 2023年09月15日(金) 18時00分

掲示板組は僅か1頭 別路線の力関係は?


 過去10年のローズSにおける前走オークス組の成績は[7-2-3-37]。そのうち、オークスで5着以内だった馬は[5-1-3-6]で複勝率60.0%だが、6着以下だった馬は[2-1-0-30]。

 今年はラヴェルが唯一のオークス掲示板組。それまでの末脚に賭ける競馬から一転してオークスでは位置を取ったが、今回はどうするか。外回り1800mならば以前のスタイルのほうが結果に繋がりやすいようにも思う。

 ソーダズリングはオークス8着で先述の条件を満たさないが、キャリアが浅くて重賞好走歴があるのは魅力。ここで結果が出ればこのあとも楽しみになるが、人気になりそうなのでオッズと相談する必要はある。

 人気はブレイディヴェーグだろうか。強烈な差し脚を持つ馬なので、それが外回りコースで発揮されればもちろん有力。ただ右回りが初めてになるのと、あくまで1勝クラス勝ちからの参戦なので、人気が過熱しすぎるようだと扱いが難しくなる。

 コンクシェルは逃げるようになって2連勝。ともに逃げたうえで上がり最速という競馬だった。今回は過去3走で逃げている馬が他にユリーシャとレミージュしかおらず、後者はノースヒルズの馬なので競りかけることはないはず。コンクシェルはモレイラ騎乗だし、逃げれば相当に見せ場を作るのではと思う。

 ブライトジュエリーは3戦がそれぞれ違う内容で引き出しが豊富という印象。ただここはやや距離不足で、さらに上がりが速くなると厳しい。こちらは前半が強いペースになってほしいところ。

 ココナッツブラウンは4戦4連対の安定味が魅力だが、ここ3戦は函館・札幌で洋芝+コーナー4つの競馬。コース替わりに対応できるかどうかがポイントになる。

 マスクトディーヴァは前走の勝利がこのコース。稍重で1分47秒3、上がり34.6秒だったので今回は両方とももう少し詰める必要はあるが、キャリア3戦で伸びシロを残しているので成功する可能性はある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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