スマートフォン版へ

【オールカマー予想】前走内容が問われるGII・GIII組

  • 2023年09月19日(火) 12時00分

2頭は単なる好走馬にとどまらない価値あり


 オールカマーはさすが別定GIIというか、過去10年を見ても前走リステッド以下からの優勝がない。2着も、昨年準オープン勝ち→オールカマー2着のロバートソンキーしかいない。3着した馬も3頭のみだ。

 強いのはやはり前走海外も含めたGI組で、過去10年[6-5-3-23]。ただGI組が1〜3着を独占したのは18年(該当5頭で1、2、3、7、11着)だけで、15〜17年は1、2着しているが、19年は該当3頭で1着馬のみ、20年は該当2頭で5、8着、21年は該当5頭で1、3着、そして22年は該当4頭で3着以内なし(5、6、8、11着)だった。

 今年は前走GI組が4頭いるが前走で馬券に絡んだ馬はおらず、近年の流れからしても馬券に絡むのは1頭か多くて2頭、ということは前走GII・GIII組にある程度の出番は回ってきそうだ。

 過去10年の前走GII・GIII組は[4-4-4-66]なのだが、この馬たちは前走着順の良かった馬が素直に走る傾向にある。

回収率向上大作戦



 13年にヴェルデグリーンが新潟大賞典10着からオールカマー優勝しているが、基本的には前走で3着以内の馬を狙ったほうが話は早い。

 今年は前走で重賞勝ちのエヒトとローシャムパークが該当。エヒトは58キロ、ローシャムパークは1番人気で勝ってきたので単なる好走馬にとどまらない価値があり、GI組を食うくらいの活躍を期待したい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング